俳優・役者のための宣材写真パーフェクトガイド

【役者/俳優】オーディションに受かる宣材写真とは?撮影時のヘアメイクや表情などコツを伝授!

芸能関係における宣材写真の用途は、オーディション用の資料・事務所のホームページ・SNSのアイコンなど多岐にわたり、いまや名刺代わりともいえる大切なツールです。

とくに、役者や俳優として活動されている皆さんにとっては、ドラマやCMの配役を勝ち取るため、またはキャスティングのオファーを受けるために、被写体の素材の良さや個性を表現した、適切な宣材写真を用意することが求められます。

この記事では、宣材写真を撮る際に気をつけたいポイントやコツを、男女共通点・女性のポイント・男性のポイントととして徹底解説しています。

オーディションに合格したい人、宣材撮影を成功させたい人は、ぜひご参考ください。

宣材写真とは

「宣材写真」とは、「宣伝材料写真」の略語で、「自分を宣伝またはアピールするための写真」として活用されています。

宣伝材料にはいくつか種類があり、その中でも「宣材写真」は、宣材資料に添付して使われるもので、おもに広報やプロモーション活動での利用を目的とした専門的な写真です。

最近では、芸能活動をする人がセルフブランディングで使うだけではなく、ビジネス用・婚活用・個人のSNSのアイコン用など、多種多様なシーンにおいて「自分(被写体)を伝えるもの」として、一般の人々にも使われることが増えてきました。

このように、「宣材写真」の役目と特徴は、被写体を宣伝したり、アピールすることにあり、個々人やグループの魅力・雰囲気・特徴などを最大限に引き出すことが重要です。

以下の記事では、宣材写真やその種類についてより詳しく解説しています。ぜひあわせてご活用ください。

「宣材写真ってなに?アー写との違いや用途、撮り方を徹底解説!」は現在準備中です。

「【完全版】失敗しない「宣材写真」の撮り方!撮るまでの流れとポイント」は現在準備中です。

宣材撮影の流れは以下のとおりです。

宣材撮影の9 STEP

  1. 撮影の目的とイメージを明確にする
  2. カメラマンを探す
  3. プロのヘアメイクを探す
  4. スタイリストや衣装を探す
  5. スタジオ撮影かロケーション撮影かを選ぶ
  6. 撮影前の準備をする(香盤作成・ポージング練習・シミュレーションなど)
  7. 表情やポージングを意識して撮影をする
  8. レタッチで宣材写真をより魅力的に仕上げる
  9. 必要があればコンポジット・ポートフォリオ(ブック)の作成

撮影に必要な事前準備から撮影当日に使えるテクニック、撮影後の流れまで、9 STEPをそれぞれ徹底解説していきます。

STEP 1.撮影の目的とイメージを明確にする

女性の宣材写真_バストアップ構図の参考2パターン

宣材写真を撮影する第一段階として、まずは以下の4つのポイントがあげられます。

  1. 宣材写真の目的を明確にする
  2. 参考になる写真や資料を用意する
  3. 撮影で希望するスタイルやテーマをまとめる
  4. 撮影に対する不安や要望をまとめる

まずは、撮影する宣材写真の目的を明確にしましょう。

今この記事を読んでいる人は、俳優や役者としてのオーディション応募用写真やポートフォリオ用写真、出演する舞台のフライヤー用の宣材写真などを準備する予定ではないでしょうか。

その際に使用する宣材写真は、同じ写真を使い回すのではなく、用途や目的が変化するごとに取り直すようにしましょう。

次に、撮影したい写真をイメージします。

以前に宣材撮影をしたことがある場合は、同じような雰囲気にしたい場合や、反対に、違う雰囲気の写真を撮りたい場合もあるかもしれません。

この時、以前撮影した宣材写真や、理想とするスタイルを示す参考写真などをいくつか用意することで具体的にイメージしやすくなります。

例えば、どのような仕事にも対応できる清楚なイメージであったり、自身の個性に合わせて明るくフレッシュな印象であったり、配役に合わせてクールで落ち着いた印象を叶えたいなど、イメージを広げて決定していきます。

そのうえで、具体的に「どのような宣材写真を撮りたいか」を考えていきます。

撮影で希望するメイクや衣装のスタイルや写真のテーマなどをより具体的にすることで、自分の中のイメージを、依頼するカメラマン・ヘアメイク・スタイリストに正確に伝えることができます。

もしもオーディションの応募用なのであれば、希望する配役のイメージに合った雰囲気を演出するなどの工夫をしてみましょう。

最後に、撮影に対する不安や要望をまとめておきましょう。

例えば、カバーしたい顔のパーツや体型のコンプレックスであったり、自分のチャームポイントをアピールしたいなどの希望を事前に伝えることが大切です。こうすることにより、カメラマン・ヘアメイク・スタイリストは、それぞれ考慮した撮影準備をおこなうことができます。

このように、宣材撮影をする時は、事前準備としてその写真を「何に使うのか」「見た人にどのような印象を持ってほしいのか」、また、「撮影に関する不安や要望」などを、それぞれ明確にしてまとめておくことが大切です。

なにより、撮影に携わる業界の中では、「写真撮影は準備が8割」と言われています。

事前準備の一番基礎となるSTEP 1.は、なんとなく決めてしまったり、ぼんやりと明確にならないことも多い工程ですので、意識して丁寧におこない、自分の中のイメージや不安要素を依頼先にしっかりと伝えられるようにしましょう。

STEP 2.理想の写真を撮影をしてくれるカメラマンを探す

宣材写真を撮影するカメラマン

STEP2では、撮影してくれるカメラマンを探してみましょう。
カメラマンを探す際は、以下の2点を確認することが大切です。

  • カメラマンの得意なジャンルや過去の撮影写真を確認する
  • 自分の魅力を引き出してくれるかを判断する

この2点をクリアするカメラマンに依頼することで、より自分の魅力をアピールできる宣材写真を撮影することができます。
また、カメラマンにも様々な分野があるため、以下の方法で「宣材撮影を依頼できるカメラマン」を探してみましょう。

  • カメラマン検索サービスで探す
  • 専属カメラマンがいるスタジオや写真館から探す
  • Googleなどので検索エンジンで検索する
  • InstagramやX(Twitter)などのSNSで検索する
  • 知人に紹介してもらう

カメラマン専用検索サイトやSNSを活用して探す場合は、「カメラマンの得意なジャンル」と「自分が希望する撮影イメージ」が合っているかを確認することで、失敗を防ぐことができます。
このとき、自分の中のイメージを具体的に伝えるだけでなく、依頼検討しているカメラマンの過去の撮影写真を確認するのもおすすめです。

特に、役者や俳優の宣材撮影の場合は、芸能活動の写真撮影の経験があったり、オーディション用写真を得意とするカメラマンに依頼すると適した写真を撮影してくれるでしょう。

また、撮影を依頼する際の料金は、カメラマン個人やそのカメラマンが所属する会社によって異なることがあります。

いずれの方法で探す場合であっても、費用は事前に確認するようにしましょう。
特に、遠方のカメラマンを依頼する場合は、事前に出張費や加算される料金の有無もあわせて確認するようにしてください。

その他、カメラマンの探し方・選ぶポイント・注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

失敗しないための「宣材写真」の撮り方!撮るまでの流れと気をつけたいポイントをプロが伝授の記事は現在準備中です。

STEP 3.要望を叶えてくれるプロのヘアメイクを探す

撮影中ヘアメイク_ヘアメイクの現場イメージ

STEP3は、ヘアメイクを探します。
ヘアメイクを探す際は、以下の2点を確認することが大切です。

  • ヘアメイクの得意なジャンルや過去のデータを確認する
  • 撮影料金に含まれる場合は、どこまでやってもらえるかを確認する

ヘアメイクは自分で行うこともできますが、普段のメイクではなく、撮影用のメイクをおこなう必要があります。

さらに、「写真を見た人に魅力が伝わること」が大切なポイントとなるため、自分の好みに偏ったメイクではなく、第三者視点でのメイクであることが重要です。
プロのヘアメイクであれば、このようなポイントを的確に抑えてメイクを施してくれます。

また、第三者視点で自分では気づかなかった魅力を引き出すようなメイクをしてくれるというメリットもあるため、プロによるヘアメイクは宣材撮影には欠かせないといえるでしょう。

プロのヘアメイクは身近なところだと美容師が該当しますので、普段のあなたらしさを知っている行きつけの美容室や担当の美容師が宣材撮影用のヘアメイクをおこなえるのであれば、十分に魅力を引き出してくれるでしょう。

その他にも、ヘアメイクは以下の方法で探すことができます。

  • ヘアメイクに対応している美容院を探す
  • InstagramやX(Twitter)などのSNSで検索する
  • 美容サロンに依頼する
  • ヘアメイク検索サービスで探す
  • ヘアメイクがいるスタジオや写真館から探す
  • Googleなどので検索エンジンで検索する
  • 知人に紹介してもらう

Hot Pepper Beauty・楽天ビューティ・その他ヘアメイク検索サービスで探す場合は、カメラマンを探す時同様、ヘアメイクの得意なジャンルと自分が希望する撮影イメージが合っているかを確認することが大切です。

その際も、自分の中のイメージを具体的に伝えるとともに、参考となる写真を共有したり、依頼検討しているヘアメイクの過去の作品を確認するようにしましょう。

特に、役者や俳優の宣材撮影の場合、ヘアメイクは重要な鍵となります。
自分らしさ・清潔感・をアピールすること、配役や仕事を任せたいと思ってもらえるように、被写体の目鼻立ちなどの素材の良さや表現力の豊かさを感じさせるヘアメイクをすることが大切です。

そのためには、芸能活動の写真撮影の経験やオーディション用写真を得意とするヘアメイクに依頼することで、適したヘアメイクを施してくれるでしょう。

その他、ヘアメイクの探し方・選ぶポイント・注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

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STEP 4.魅力的に見せる衣装やスタイリストを探す

洋服を選ぶ女性_スタイリストの現場イメージ

STEP4では、衣装やスタイリストを探します。
衣装やスタイリストを探す際は、以下の2点を確認することが大切です。

  • 顔や全身が明るい印象に見えるか、あなたに似合っているかを判断する
  • レンタル衣装やスタイリストに依頼して必要なアイテムを揃える
  • 撮影料金に含まれる場合は、どのような衣装かあるのか、サイズが合うかを確認する

宣材写真の性別や目的によって適切な衣装は異なりますが、すべての宣材撮影に共通しているスタイリングのポイントは、以下の3点があげられます。

  • 清潔感があるか
  • 顔や全身の雰囲気が明るく見えるか
  • あなた自身に似合っている服を着ているか

宣材撮影は、体のシルエットがはっきりとわかるシンプルなスタイルでおこなわれます。
季節に関係なく、TシャツやYシャツなどの白いトップス+デニムや黒いパンツなどの暗い色のボトムスなどが主流です。

その他の衣装を着用するときは、色・柄・サイズなどに注意が必要です。

例えば、大きすぎるとだらしない印象に見えてしまい、小さすぎると実際よりも太って見えてしまいます。このように、適していないサイズを着用することで魅力が半減してしまうこともあるため、どのような色やデザインの衣装を着る場合でも、ジャストサイズを選ぶようにしましょう。

特に俳優や役者を目指す人の宣材写真の場合は、活用の用途が細かく分かれています。

芸能活動用の用途の中でも、オーディションや配役のための宣材写真なのであれば、選考にかかわるため、手足の長さや体型などが見た人に伝わりやすい写真が撮れる衣装選びにこだわる必要があるでしょう。仮に、舞台の告知に使う写真であれば、自分らしさに加えてその舞台や配役を連想させるような雰囲気が要求される場合もあります。

このとき、私服を撮影用の衣装として活用することもありますが、宣材写真の衣装としてふさわしい服を選ことが必要です。しかし、自分で選んだ衣装が、第三者にどういった印象を与えるのかを自分で確認するのは難しい場合もあります。

こういった場合も、プロのスタイリストに依頼することで、宣材におけるポイントを考慮して適切なスタイリングをおこなってくれます。

また、今注目を浴びているパーソナルカラー診断・骨格診断・顔タイプ診断では、それぞれの診断士からアドバイスを受けることで自分に似合う衣装選びのヒントを得られますし、自分で衣装を揃えるのが難しい場合は、レンタル衣装を利用するのもひとつの方法としてあげられます。

スタイリスト・各種診断士・レンタル衣装などを探す方法としては、以下のようなものがあげられます。

  • InstagramやX(Twitter)などのSNSで検索する
  • 各種診断士が所属するサロンに依頼する
  • 全国の診断士が検索できるサイトから探す
  • スタイリングサービスや貸衣装を利用できるスタジオや写真館から探す
  • Googleなどの検索エンジンで検索する
  • 地域の貸衣装屋を利用する
  • 知人に紹介してもらう

スタイリストや各種診断士は、SNSで過去の作品を掲載していたり、ダイレクトメッセージなどで直接連絡を取れる場合も多いため、カメラマンやヘアメイク同様に、SNSで検索するのもおすすめです。


その他、スタイリストやファッションにかかわる診断士の探し方・選ぶポイント・注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

失敗しないための「宣材写真」の撮り方!撮るまでの流れと気をつけたいポイントをプロが伝授の記事は現在準備中です。

STEP 5.スタジオ撮影かロケーション撮影かを選ぶ

撮影スタジオや写真館のイメージ

STEP5では、撮影場所を決定します。

宣材写真は、撮影環境や背景によっても写真全体の印象がガラリと変わります。また、準備する機材や道具も異なるため、場所選びは以下の3点に留意して検討するようにしましょう。

  • ロケーション撮影は天候や許可取りに注意!
  • スタジオ撮影は背景の種類・使える機材・自然光の有無などを確認する
  • どちらも事前に必要な機材を確認し、揃える

多くの宣材撮影は、スタジオの中で白い背景を使っておこなわれますが、白以外の背景を使ったり、屋外での撮影をおこなうこともあります。

特に、俳優や役者を目指す人の宣材写真は、被写体がより目立つこと、さわやかな雰囲気を演出できることから白い背景が用いられることが多いです。

ただし、配役やオーディションで求められる内容にあわせて、自然を感じる公園や街中の建物の前などで撮影することも有効です。

写真の用途と自分の中の理想のイメージに相応しい撮影場所を考え、カメラマンに相談してから決定することをおすすめします。

撮影場所を探す方法としては、以下のようなものがあげられます。

  • 知人に紹介してもらう
  • Googleなどの検索エンジンで検索する
  • InstagramやX(Twitter)などのSNS索する
  • 撮影スタジオ検索サービスで探す
  • カメラマンにスタジオの手配もあわせて依頼する

Googleなどの検索エンジンで検索する場合は、撮影スタジオ・写真館・レンタルスペース・ハウススタジオなどのキーワードと宣材撮影の目的をキーワードとして一緒に検索したり、専用の検索サービスを利用すると探しやすいです。

撮影場所は、宣材写真の用途や撮りたいイメージによって決めることになりますが、ロケーション撮影は、リラックスして撮影できたり、ナチュラルな雰囲気を叶えるのが魅力的ではありますが、天候に左右されてスケジュールの変更が発生したり、所有者や管理者に許可を取るなどの事前手配が必要になる場合があります。

この他にも、撮影する場所によって注意すべきポイントが異なりますので、事前に確認するようにしましょう。

初めて宣材写真を撮影する人や、オーディションなどの芸能活動で写真を活用する日時が決まっている場合は、天候に左右されず、スケジュールの変更も発生しないスタジオ撮影がおすすめです。

その他、撮影場所の探し方・選ぶポイント・注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

失敗しないための「宣材写真」の撮り方!撮るまでの流れと気をつけたいポイントをプロが伝授の記事はこちら

宣材写真はどこで撮る?室内撮影と野外撮影のメリット・デメリット・注意点の記事は現在準備中です。

STEP 6.撮影前の準備をする

背景紙を使ったスタジオ撮影のイメージ

STEP6では、撮影前の準備をおこないましょう。
事前準備の内容として、以下の3点が必須項目となります。

  • 当日の流れを想定した香盤表を作成
  • ポージング練習
  • 撮影の流れをシミュレーションをする

宣材撮影は、カメラマン・ヘアメイク・スタイリストを依頼したり、撮影場所を確保する必要があり、すべての依頼時間を調整し、時間内に撮影を完了させなければなりません。

そのため、どのようなカットを何分で撮るか、衣装・ヘアメイク・背景や場所の変更を何分でおこなうかなどを事前に計画し、そのタイムテーブルにあわせて撮影を進行していくようにします。

また、「どのようなポーズで写真を撮りたいか」を事前に考えることは非常に大切です。

このとき、宣材写真で求められているポーズを事前に確認したり、自分の魅力がより伝わるポーズを研究しておくことで、より完成度の高い写真となります。

また、表情やポーズの練習は、2種類の鏡を活用するのがおすすめです。

全身が映る大きな姿見では、立ち姿全体・姿勢・顔の向きなどを確認し、表情がしっかりと確認できる顔全体が写る鏡では、目の開き方や口角の上げ方などの表情の細やかな確認をおこないます。

特に、俳優や役者を目指す人の宣材写真は、表情で表現力の可能性を、ポージングでスタイルを判断されるため、採用の可否に大きく関わるポイントとなるでしょう。

そのためには、自分がアピールしたいポイントを、相手に伝えるためにはどうしたらよいのかを第三者目線でも探求し、実現していくことが大切です。

【宣材写真のポーズの一例】

自分で自分自身の魅力を見つけ、アピールしていくのは難しいことではありますが、上手にアピールできれば芸能活動をしていく中で最大の武器となります。

そのためには、身近な人やプロの目線で「自分の魅力や強みはどこか」をアドバイスを受けることも効果的です。

また、ポージングや表情をスマートフォンやカメラで自撮りすることで、客観的な視点で見ることができますので、ぜひ実践してみてください。

このように、香盤表を準備したり、ポージングの練習などを含め、本番さながらに全体の流れをシミュレーションをしておくことで、当日の撮影がよりスムーズにおこなえるでしょう。

その他、ポージングや表情については以下の記事で詳しくご紹介しています。

自分らしさと印象がアップ!宣材撮影は表情とポーズにこだわろうの記事は現在準備中です。

STEP 7.表情やポージングを意識して撮影を楽しむ

宣材写真撮影をするカメラマンと椅子に座った女性の被写体2

STEP7で、ついに本番の撮影段階となります。
STEP1〜6で準備やシミュレーションを十分に重ねてきた集大成として、自信を持って撮影に挑みましょう。

そして、撮影当日に一番大切なことは、「表情やポージングを意識しつつ、自分らしさをアピールすること」です。そのためにも、以下の3点を意識して実践してみましょう。

  • 現場スタッフと会話をして、緊張を和らげる
  • 練習通りに動くように意識する
  • 自分らしく、撮影を楽しむ

本番の撮影に向けて事前準備をおこなったり、普段から撮影慣れしていたとしても、いざカメラを前にすると緊張して表情がこわばってしまったり、体が動かず、ポーズが上手に取れなくなってしまうことがあります。特に宣材撮影が初心者の人は、練習を重ねても反省点が残る場合も多いと耳にします。

このように、緊張や不安が写真にもあらわれてしまうと、せっかくの魅力をアピールしきれないこともあるでしょう。そういった事態を防ぐためにも、しっかりと練習をおこなうことが大切です。

特に、俳優や役者などの芸能活動で活用する宣材写真では、1枚〜数枚の写真でしっかりと自分がアピールできるかどうかが非常に重要となります。

そのためには、表情の作り方・手足の長さ・全体のバランス・顔のパーツや髪の長さなど、自身の魅力がしっかりと伝わる1枚を目指しましょう。

撮影当日は、練習したことを実行しつつ、以下のポイントにも気をつけてみてください。

表情やポージングのポイント
  • 基本的にカメラを見る
  • バストアップか全身かで顔や体の向きを使い分ける
  • 指示に従うだけでなく、自分でも積極的に動いてみる

撮影中は、自分の見せ方や見え方について、カメラマン・ヘアメイク・スタイリストにアドバイスを求めるのもおすすめです。

また、撮影に慣れてきたら、指示に従うだけではなく、自分でも積極的に動いてみることも大切です。自然な動きの中からベストショットが生まれる可能性もあるので、撮影時は、自分らしく、楽しむ気持ちで撮影に挑んでみてください!

その他、撮影に活用できる技法については以下の記事で詳しくご紹介しています。

スタジオでの宣材撮影で使える!背景や小物選びのポイントと注意点の記事は現在準備中です。

STEP 8.レタッチで宣材写真をより魅力的に仕上げる

撮影した宣材写真は、必要に応じて写真の明暗やコントラストなどの調整をする「レタッチ」をおこないます。

また、映り込んでしまったゴミを消したり、一時的なニキビ跡などを隠したりすることも含まれます。

最近ではスマホのカメラ機能に内蔵されていたり、画像修正アプリも豊富となっているので、簡単なレタッチを自分でしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

宣材写真のレタッチも自分でおこなうこともできますが、スマホアプリとパソコンでは仕上がりの差は大きく変わるため、パソコンでおこなうことが望ましいです。
ただし、専用の編集ソフトを揃えたり、それらを使いこなす技術が必要となり、そのための出費や時間が必要となりますので、写真館に撮影を依頼する際に以下の3点も確認してみましょう。

  • レタッチが撮影料金内に含まれるか確認する
  • カメラマンに依頼する場合は、レタッチの範囲をしっかりと確認する
  • 過度なレタッチはNG!あくまでも自然に

ここで注意したいのは、レタッチはあくまでも「軽微な修正」ということです。

自分で自分の写真をレタッチすると、「小顔に見せたい」「体を細く見せたい」など、気になる部分をすべて隠したくなってしまいますが、それではありのままの魅力が半減してしまうこともあります。

このように、技術も時間も必要なレタッチですが、プロのカメラマンであれば、客観的な視点で、より自然なレタッチを施し、魅力的な写真に仕上げてくれます。

特に、役者や俳優など、芸能活動をされる人の宣材写真の場合は、オーディションの審査員やクライアントは、その写真を参考に配役を決定したり仕事を依頼したりするので、限りなく等身大を映し出した写真であることが望ましいです。

自然かつ魅力があふれる写真を仕上げるためにも、セルフレタッチではなくプロに任せることをおすすめします。

レタッチについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

レタッチと加工の違いとは?宣材撮影を依頼する時の注意点:現在準備中です。

STEP 9.コンポジット・ポートフォリオ(ブック)の作成

宣材写真_コンポジットのサンプル

コンポジットは、オーディションの応募先やクライアントに渡す1枚形式の資料のことで、略して「コンポジ」とも呼ばれます。また、ポートフォリオは、複数の作品をまとめたアルバムのことで、「ブック」とも呼ばれることもあります。

コンポジットやポートフォリオは、以下の3点に注意して作成しましょう。

  • 目的や用途によって使い分ける
  • 画素数・彩度に気をつける
  • 見た人に伝えたい情報を盛り込む

このふたつの資料は、それぞれ写真とともに名前・生年月日・スリーサイズ・SNSのIDなどを写真を掲載するため、俳優や役者などの芸能活動をする人にとって、名刺代わりとなります。

特に、オーディションや配役決めなどのタイミングで、求められるものにあわせて都度作成されることが多いので、常に最新の宣材写真を撮影し、いつでも提出できるように更新して準備しておきましょう。

コンポジットやポートフォリオ(ブック)については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

コンポジットやポートフォリオ(ブック)の記事については、現在準備中です。

俳優/役者向け:宣材撮影で気をつけること5選

ここからは、宣材写真の撮影で気をつけることを5つピックアップしてご紹介します。

宣材撮影の流れと重複する部分もありますが、どちらの観点からも大切な項目となりますので、ぜひ留意して撮影に挑んでください。

1.目的を明確にする

宣材写真を用意するときには、その活用目的をはっきりさせることが重要です。
用意したい宣材写真の目的の詳細を明確にすることで、撮影の失敗を防ぐことにつながります。

また、宣材写真が必要な日時や納品方法についても初段階で明確にできるとよいでしょう。

特に役者や俳優の場合は、オーディション用の資料なのか、舞台のポスターや事務所のホームページなどで使用するのかで、必要なショット・ポーズ・枚数が異なります。これらを明確にし、見た人にどのような印象を持ってもらいたいのかを確認することで、より具体的に撮影方針が決定するでしょう。

2.第三者からの印象を意識する

宣材写真の用途と目的に応じて、撮影環境を選びます。
その際に、見た人が被写体のことを判断するツールとなることを意識して、スタジオ撮影なのかロケ撮影なのかを決定し、必要なスタッフを手配するようにしましょう。
特に、役者や俳優にとっては、配役のイメージにマッチするか、個性・雰囲気・世界観などを写真でアピールできるかが大切です。

また、ヘアメイクや衣装のスタイリングは、清潔感や被写体の魅力を引き出し、どういう印象を持たれたいのか、どう見せたいのかを考慮して決定します。
さらに、表情やポーズでも写真写りが変わるため、鏡の前で練習したり、自撮りをするなどして撮影前にシミュレーションしてみるのがおすすめです。

3.撮影する環境を整える

スタジオ撮影かロケ撮影かを決定し、カメラマン・ヘアメイク・スタイリストなどを手配します。この時、カメラマンにヘアメイクやスタイリストを手配してもらえるか確認し、いない場合は自分で探すようにしましょう。

また、小物・衣装・ロケ撮影に必要なアイテムは事前に準備しておきます。

以下の記事では、宣材写真を撮影する時に手配する内容・注意点・メリットなどについてより詳しく解説しています。ぜひあわせてご活用ください。

4.レタッチや修正をしすぎないこと

宣材撮影の流れのSTEP 9.として先述しましたが、宣材撮影後には、ほとんどの場合レタッチという軽微な修正作業がおこなわれます。

レタッチは、おもに一時的な肌にできたニキビや、服についたホコリなどを消す作業のとなりますので、撮影時に気になる箇所などがあれば、事前にカメラマンに伝えておくのがおすすめです。

ただし、目を大きくする、フェイスラインやボディラインを細くするなど、過度なレタッチや修正はNGです。特に、俳優や役者を目指す人の宣材写真のレタッチは、被写体の等身大と良さを写し出すことを目指し、被写体の実際の姿からかけ離れた修正は避け、自然な魅力を引き出すことを意識しましょう。

5.各所にかかる費用や所要撮影時間は事前に確認すること

撮影の目的や要望を伝えた上で、事前に費用や撮影にかかる所要時間などを確認することが必要です。

このとき、場所代・人件費・オプション料金なども確認し、総額や支払い方法も確認しておきましょう。

また、撮影当日の所要時間やスケジュールを事前に全スタッフで共有し合うことで、当日の撮影をスムーズにおこなうことができます。

以下の記事では、宣材写真を撮影する時に手配する内容・注意点・メリットなどについてより詳しく解説しています。ぜひあわせてご活用ください。

「【完全版】失敗しない「宣材写真」の撮り方!撮るまでの流れとポイント」の記事は現在準備中です。

「レタッチと加工の違いとは?宣材撮影を依頼する時の注意点」の記事は現在準備中です。

「発注前に要確認!宣材撮影をプロに依頼するときの注意事項を徹底解説」の記事は現在準備中です。

「宣材写真を“プロ”に依頼する理由って?メリットとデメリットを解説」の記事は現在準備中です。

「宣材写真撮影はいくらかかる?費用・相場・発注時の注意事項を確認」の記事は現在準備中です。

俳優/役者向け:宣材撮影を成功させるコツ3選

宣材写真は、時間も費用も要する高い買い物です。
しかしながら、満足のいく撮影ができる人もいれば、後悔が残る撮影となってしまう人もいるのはなぜでしょうか?

その差は、満足な結果を得られた人たちが撮影を成功させるポイントをしっかりと押さえていることがあげられます。

例えば「スタッフとの間に信頼関係が築けていること」「依頼先にきちんと希望や理想のイメージを共有できていること」「「撮影前までに準備をしっかりとしていること」などをクリアしていくことで、より理想的な宣材写真が撮影できるでしょう。

ここからは、宣材撮影を成功させるコツを3つご紹介します。

1.信頼できるカメラマン・ヘアメイク・スタイリストに依頼をする

宣材写真のクオリティを高めるためには、プロのカメラマン、ヘアメイク、スタイリストに依頼することが重要です。

撮影当日の雰囲気は、これらの専門家と被写体との関係性によって左右され、写真の出来栄えにも影響します。

とくに、撮影の成功には、カメラマンとのコミュニケーションが不可欠な要素といえるでしょう。
そのため、親交のあるプロがいれば理想的ですが、そうでない場合は、自分の理想とするイメージを叶えてくれそうな人を選ぶことが大切です。

また、俳優や役者として活躍する人を多く撮影しているカメラマンや、オーディションに応募するためのヘアメイクを専門にしているヘアメイクアップアーティスト、自分や配役にマッチしたスタイリングを得意とするファッションスタイリストに依頼することも撮影成功への近道といえるでしょう。

その際は、それぞれの過去の作品を参考に検討してみてください。

また、カメラマンによっては、ヘアメイクやスタイリストを紹介してもらえることもありますので、相談してみるのもおすすめです。

2.カメラマン・ヘアメイク・スタイリストにイメージを的確に伝える

宣材撮影では、自分の頭の中にあるイメージをカメラマン・ヘアメイク・スタイリストに正確に伝えることが大切です。

例えば、メイクに使用したいコスメの色や着たい衣装の質感、撮影してほしいアングルなど、細かい部分まで伝えることで、理想の写真に近づけることができるでしょう。

また、俳優や役者の場合は、オーディションでの配役イメージや、参考にしたい写真などを示すことで、より具体的なイメージを伝えることができます。

3.ポーズや表情をシミュレーションする

宣材写真では、ポーズや表情のシミュレーションが重要です。
しかし、カメラの前で緊張すると普段の雰囲気や自分らしい表情が出せなくなることがあるため、事前に練習しておくことをおすすめします。

特に、俳優や役者としての宣材写真では、表情の豊かさや演技の幅をアピールすることが重要です。

そのためには、鏡で自分の表情を確認したり、自撮りで第三者の視点から見たりすることで、撮影のクオリティを高めることができます。

以下の記事では、撮影時のポージングのコツや実際の宣材撮影で使えるポーズの見本を、より詳しく解説しています。ぜひあわせてご活用ください。

「自分らしさと印象がアップ!宣材撮影は表情とポーズにこだわろう」は現在準備中です。

宣材撮影ためのヘアメイクとは

オーディションの応募や公式の写真として扱われる宣材写真のメイクは、写真を見た第三者に良い印象を抱いてもらうことが重要です。

そのためには、「写真に写ることを考慮したメイク」である必要があります。

普段のメイク方法とは異なるため、以下に気をつけてみましょう。

  • 被写体の良さを生かしたナチュラルメイクをする
  • 写真に写ることを考慮する
  • 第三者にも確認してもらう

宣材写真の撮影時は、メイクに気合を入れて華やかにしたり、他の人と差別化を図るために派手にしたくなってしまう人もいるでしょう。

しかし、芸能界において確認されるのは「その人自身の素の良さ」であるため、厚化粧になったり、派手にしすぎることはNGとされています。

できるだけナチュラルに、自身のチャームポイントなどアピールしたい部分を活かしたメイクを心がけてください。

また、宣材撮影にふさわしいメイクは、自分が気に入っているメイクや普段のメイクではなく、撮影環境に対応した写真映えするメイクです。

例えば、アイシャドウ・チーク・リップは見た目よりも写真に写った時にどう見えるかを重視し、全体的に色が明るすぎたり、暗すぎたりしていないか、ライトを当てても顔の印象がぼやけないかなどを確認する必要があります。

実際に写真に撮ってみると、自分の感覚や想像した色よりも濃いこともあるため、最初は少し控えめ塗り、あとから徐々に足していくのがおすすめです。

その際は、自分自身の目で鏡を確認したり、自撮りをして実際の写真写りも確認してみましょう。

そして、この時にメイクの仕上がりや写真写りを第三者に確認してもらい、客観的な視点で宣材写真を撮影することも大切です。

この3つのポイントは、オーディション向けの宣材写真を撮影するすべての人に共通する事項となります。性別に関係なく、どの年代であっても、留意して撮影に臨んでみてくださいね。

女性の宣材写真撮影におけるヘアメイクのポイントとは

女性の宣材写真メイクは、ナチュラルな仕上がりが求められます。

オーディションでは被写体の本来の魅力が重視されるため、過度なメイクは避け、自然な美しさを引き出すスタイルが望ましいです

女性の場合は、普段からメイクをする機会が多いかと思いますが、宣材撮影においては、自分の好みのメイクに偏らないように注意する必要があります。

また、撮影時のライトで色が白くなることを想定し、「写真撮影用」「盛りすぎない」「ナチュラルメイク」の3点を心がけましょう。

自分自身を客観的な視点でメイクするのは難しいですが、プロのヘアメイクに依頼することで、上記のポイントを考慮し、被写体の雰囲気や衣装に合わせた最適なメイクを実現してくれます。

男性の宣材写真撮影におけるヘアメイクのポイントとは

男性の宣材写真の場合も、ヘアメイクが写真写りの決め手となります。

ヒゲや眉を整え、ベースメイクで毛穴・目の下のクマ・ニキビ跡・シミなどをカバーしたり、リップアイテムで唇に血色感を与えることで、写真のクオリティが大きく向上します。

しかしながら、普段からあまりメイクをしない人が、いきなり宣材写真用のメイクをするのは非常に難しく感じるかもしれません。その場合も、プロのヘアメイクに依頼することで、撮影に適したヘアメイクを叶えることができます。

また、チャームポイントのアピールやコンプレックスのカバーもメイクで叶うので、積極的に取り入れることをおすすめします。

ここからは、基本的なヘアメイクの流れと、俳優や役者のためのポイントを解説していきますので、「見せたい自分」を叶えるメイクを探求してみましょう。

宣材撮影のヘアメイクの流れ

宣材写真撮影のヘアメイクの流れは、大きく分けて以下の4つに分類されます。

  1. スキンケア〈洗顔・化粧水・乳液など〉
  2. ベースメイク〈下地・ファンデーション・コンシーラーなど〉
  3. ポイントメイク〈アイメイク・チーク・リップ・パウダーなど〉
  4. ヘアセット

メイクの基本的な流れは、洗顔後スキンケアをおこない、ファンデーションなどでベースを整え、眉を書いた後、アイシャドウ・チーク・リップなどのポイントメイクで色味を加えて、シェーディング・ハイライト・フェイスパウダーなどで仕上げていきます。
そして、顔のメイクが終わったら、バランスを見ながらヘアセットをしていくのが基本の流れとなります。

宣材写真向けメイク方法

それでは、俳優や役者を目指す人の宣材写真向けのメイクのポイントと、男女別の注意点をみていきましょう。

スキンケア

洗顔〜スキンケアは、以下の5点に注意しておこないましょう。

  • 洗顔料はたっぷりと泡立てる・しっかりすすぐ・やさしく拭く
  • 洗顔後の保湿はしっかりとおこなう
  • 唇や目もとのケアや乾燥対策をしておく
  • 眉のお手入れをしておく
  • 男性の場合は、髭を剃ったり、整えておく

また、洗顔後の保湿は必須ですが、重ね過ぎはメイク崩れに繋がるのでNGです。
ベースメイクやポイントメイクなどとの相性も考慮し、アイテムを選びましょう。

〈朝のスキンケア〉
  1. 洗顔
  2. 導入液
  3. 化粧水
  4. 美容液
  5. 乳液
  6. クリーム
  7. 日焼け止め・化粧下地・メイク
〈夜のスキンケア〉
  1. クレンジング
  2. 洗顔
  3. 導入液
  4. 化粧水
  5. 美容液
  6. 乳液
  7. クリーム

基本的に、朝晩ともに洗顔からクリームの工程は同じですが、朝はクリームの後に日焼け止めや化粧下地を塗布し、夜は洗顔の前にメイクをオフするためのクレンジングをおこないましょう。

また、朝夜で共通するアイテムは同じものを使用することも可能ですが、朝は朝用のアイテムを使用することでメイク崩れを防いだり、夜は夜用のアイテムを使用することでより重点的に保湿ケアができると理想的です。

以下の記事では、スキンケアの各工程を更に詳しく解説しています。

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ベースメイク

ベースメイクは、メイクの土台となる工程です。
土台がきちんと整っていると、その後のメイクも美しく仕上がるため、以下の5点に注意しておこないましょう。

  • ベースメイクはメイクの基礎となるので丁寧に仕上げる
  • スキンケアもベースメイクのひとつ
  • ニキビ跡などの気になる部分はレタッチに頼らず、メイクでカバーする
  • パウダータイプやマットタイプのアイテムは避ける
  • ファンデーションだけでなく下地やコンシーラーを使い、厚塗りを防ぐ

また、ベースメイクのポイントは、肌の色に合った下地・ファンデーション・コンシーラー・フェイスパウダーなどを選ぶことと、それらを使って顔色を均一に整えていくことです。

肌が均一に整っていると、見た人に清潔感を与えることができたり、血色感があることで健康的に見せることもできるので、意識してメイクしてみましょう。

もしも、毛穴・目の下のクマ・ニキビ跡・シミ、あるいは男性のヒゲなどの気になる点はレタッチで対応できる場合もありますが、メイクの段階でできるだけカバーしておくことで、写真の仕上がりが美しくなります。

ベースメイクの順番
  1. スキンケア
  2. 日焼け止め(室内撮影の場合は、日焼け止め効果のある下地でも可)
  3. 化粧下地やコントロールカラー
  4. ファンデーション
  5. コンシーラー
  6. フェイスパウダー
女性のベースメイクのポイント

女性のベースメイクは、上記の手順を基本として仕上げていきます。

特に、肌の赤みやくすみなどの気になる部分がある場合は、ひとつひとつを丁寧にコンシーラーでカバーして、均一な肌を叶えましょう。

また、ファンデーションは、マットな質感になりやすいパウダータイプだとのっぺりとした印象を与えてしまう場合が多いため、適度なツヤで自然な立体感が叶うリキッドファンデの使用をおすすめします。

男性のベースメイクのポイント

男性のメイクでは、青ひげの隠し方が肌を均一に見せるポイントとなります。

スキンケアをおこなったあと、クリームタイプもしくはスティックタイプのコンシーラーを少量ずつ頬やあごにのせ、顔の中心から外側に向けて均一になるよう薄くのばしていきましょう。このとき、ひげが目立たなくなるまで、少量ずつ重ねることで必要以上にメイクが濃くなるのを防げます。

コンシーラーでひげを隠した後は、ファンデーションやBBクリームを塗布し、ベースメイクを仕上げます。

また、男性は女性に比べてテカりやすいので、ツヤとテカリを見極め、気になる部分は重点的にパウダーで押さえるとよいでしょう。

以下の記事では、ベースメイクの各工程を更に詳しく解説しています。

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眉メイク

宣材写真で顔に注目する際は、目もと全体がしっかりと確認されます。

特に、眉は表情の見え方に大きくかかわり、顔全体の印象を左右するともいわれているパーツですので、アイメイク全体だけではなく、前髪とのバランスも大切です。眉メイクは、以下の5点に注意しておこないましょう。

  • アイブロウは毛流れを整え、自然な角度や太さを意識し、余分な毛はカットする
  • 鏡を遠ざけてみて、濃さと全体のバランスを確認し、できるだけ左右対称にする
  • 眉メイクに使うアイテムは、髪や瞳の色と合わせる
  • 描いた後によくぼかす
  • 眉マスカラで毛流れや色を整える

このとき、前髪を分けていたり、短くて眉がはっきりと見える場合はもちろん、前髪で眉が隠れる場合であっても、眉はきちんと描くようにしましょう。

眉の色は髪より少し明るい色〜髪色と同じくらいの暗さにすると、顔色が明るく見え、眉の毛を上向きに整えることで、目がはっきりとして印象的になります。

また、役者やモデルは、配役・衣装・シチュエーションなど、その時々に求められるものを表現できる自分物であるかが見られます。

幅広いチャンスをものにしていくためには、明るすぎたり個性的な形の眉ではなく、できれば黒や暗い茶色などで、自眉の形を整えて描き足すようにしてみましょう。

眉の描き方
  1. スクリューブラシで毛流れを整え、元の眉の形や毛を活かす
  2. アイブロウペンシルで一本一本を描き足し、眉尻→中央→眉頭へと描いていく
  3. アイブロウマスカラで毛に色を付け、毛の流れを整える

アイブロウパウダーを使う場合は、濃くならないよう、ふわりとのせるようにしましょう。
また、毛のない部分や極端に薄い部分には、アイブロウワックスを使う毛を上向きに整えることで、目がはっきりとして印象的になります。

女性の眉メイクのポイント

女性の眉メイクは、基本的に柔らかな印象に見えるアーチ眉や平行眉で優しい雰囲気に仕上げてみましょう。
眉マスカラやスクリューブラシで毛流れを整え、元の眉の形や毛を活かすことを意識してみてください。
宣材写真撮影のための眉は、ナチュラルメイクが理想的なので、トレンドであっても発色の良すぎるピンクやパープルなどの奇抜な色は避けるようにしましょう。

男性の眉メイクのポイント

男らしさは眉で表現することができますので、特に男性は眉を細くしすぎないように注意しましょう。

ただし、眉の太さを保ち、全体を同じ濃さにしてしまうと眉毛が不自然に目立ってしまうため、描いた後はスクリューブラシでよくぼかし、全体をなじませて自然な仕上がりを心がけましょう。

もしも、眉を剃ったりカットしていない場合は、色が薄いところにアイブロウを描いて足す程度でも眉の印象がしっかりとします。

以下の記事では、眉メイクの各工程を更に詳しく解説しています。

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アイメイク

目もとのポイントメイクで、被写体のイメージや印象をコントロールすることができます。
より美しいアイメイクを実現するために、以下の5点に注意しておこないましょう。

  • キリッとした印象や優しい印象などは、色や塗り方で変化をつける
  • 極端に濃い色を全体に使うことは避けて、自然なグラデーションにする
  • アイシャドウを塗った場合は、よくぼかす
  • まつ毛は根元からしっかり上げて、マスカラも根元から塗る
  • アイラインは適度な太さと長さを心がける

まず、アイシャドウを塗る前は、きちんとベースを整えることが大切です。
アイシャドウをそのまま塗ってもよいですが、アイシャドウベースを仕込むことで、アイシャドウが密着し、メイク崩れが気にならなくなり、より発色がきれいなメイクをすることができるでしょう。

その際、まぶたの色素沈着や血色の悪さなどが気になる場合は、目もと元用コンシーラーを使用してみましょう。普通のコンシーラーでも目もとのカバーはおこなえますが、目もと用や、伸びが良いリキッドタイプを使うと、目の周りの薄い皮膚や動きが多い目もとでもよれにくいです。

また、極端に濃い色のアイシャドウは使わず、アイシャドウブラシやアイシャドウチップを使って丁寧にぼかし、ナチュラルな色味のグラデーションを心がけましょう。

より目力がある印象に仕上がるアイラインは、長すぎたり、太すぎたりすると悪目立ちしてしまうので、目の形に合わせて自然に見える塩梅を見極めましょう。アイシャドウ同様、チップやブラシで描いたラインをよくぼかすのもおすすめです。

最後に、マスカラを根元から毛先に向けて軽く、ダマにならないように重ね塗りします。

ぱっちりとした印象の目もとに仕上げるためには、細く長く仕上がるロングタイプのマスカラがおすすめです。

特に、俳優や役者を目指す人の宣材写真のポイントは眼力になりますが、濃いメイクをして印象づけるのではなく、本来の眼力を引き出すようなシンプルなメイクを心がけましょう。

アイメイクの順番
  1. アイシャドウベース・目もと用コンシーラー・アイシャドウを塗る
  2. まつ毛をビューラーでカールする
  3. アイラインを引く
  4. マスカラを塗る
女性のアイメイクのポイント

女性のアイメイクは、アイシャドウの色味とまつ毛がポイントです。

まず、アイシャドウは、髪色や洋服の色に合わせて選びます。

役者や俳優として活動する女性で、上品・清楚・大人っぽく見せたい場合、よりナチュラルにベージュやブラウンなどシンプルな色のアイシャドウを使うとよいでしょう。

フレッシュな印象にしたい場合はコーラル系を、可愛らしい印象にしたい場合は薄いピンク系を使って、自然なグラデーションに仕上げましょう。

また、まつ毛は、ビューラーで上向きにしてからマスカラを塗布します。
ビューラーを使う際は、角度をつけすぎないように注意し、くるんと自然なカーブになるように、根元から毛先に向かって数回に分けるときれいなカールが叶います。

その後、マスカラを塗布することで、上向きまつ毛をキープすることができるでしょう。

男性のアイメイクのポイント

男性のアイメイクは、わかりやすいメイクではなく、“仕込む”程度のメイクに留めましょう。

特に、俳優を目指す男性のアイメイクは、ラメやパールなどをきらびやかな色やテクスチャーは使用せず、マットな質感や落ち着いた色味で自然な陰影を付けましょう。
過度なメイクを控え、アイシャドウは陰影をつける程度が、自身の持つ骨格の美しさや男らしさをナチュラルに引き立てます。

また、目のフチを強調するイメージが強いアイラインも、本来の目の印象より逸脱しない方がよいため、“仕込む”形で、黒目の上下の粘膜に、インラインで描いてみましょう。

さらに目もとの印象を強調したいときは、ビューラーでまつげを上げるだけでも、目力がぐっと出ます。
ただし、男性は女性とは異なりシンプルなメイクをすることが多いので、まつげは極端に上げすぎず、自然なカーブを心がけましょう。

さらに眼力をアップさせたい場合は、マスカラベースやマスカラを使うことで、目の印象をアップさせることが可能です。

以下の記事では、アイメイクの各工程を更に詳しく解説しています。

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チーク&シェーディング&ハイライト

チーク・シェーディング・ハイライトは、骨格の見え方をコントロールできるアイテムです。

宣材写真では、撮影のためのライトの光で肌の色やメイクが飛んでしまうため、輪郭や目鼻立ちを強調するこの工程は重要です。

ただし、ただ“濃く”するのではなく、ポイントを抑えて“しっかりとメイクする”ことが大切ですので、以下の5点に注意しておこないましょう。

  • チークは肌に馴染む色を使い、血色を足す
  • シェーディングとハイライトは、陰影を助ける程度にほんのりといれる
  • シェーディングとハイライトは、ピンポイントに塗れるスティックタイプが便利
  • シェーディングは少しずつ、顔の輪郭を縁取るようにのせる
  • ハイライトは目頭や唇の上にのせると凹凸が際立つ

チーク・シェーディング・ハイライトは、いろいろな形状のものがありますが、特にパウダータイプやスティックタイプだと濃淡の調節がしやすく、扱いやすくておすすめです。

また、チークの位置は、顔のパーツの位置や輪郭の形に合わせることが重要である一方、トレンドにも影響を受ける部分であるため、これらを総合的に判断し、似合う位置かつ古臭くならない印象を心がけましょう。

今回は、扱いやすいパウダータイプのチーク・シェーディング・ハイライトの入れ方をご紹介します。

パウダーチークの入れ方
  1. パウダーチークをブラシに含ませる
  2. 手の甲で一度軽く粉を落とし、ブラシに付いたチークを均一にする
  3. チークの基本的な位置にのせる
  • 可愛らしい印象:ニコッと笑った時に頬の一番高くなるところ
  • 大人っぽい印象:こめかみにかけて、楕円形や斜めにのせる
  • チークメイクに使うブラシは、大きめのものがおすすめです。

チークの次におこなうシェーディングとハイライトは、全体の仕上がりのバランスを見ながら少しずつプラスしていくため、濃淡の調整がしやすいパウダータイプがおすすめです。
チークやシェーディングは見た目よりも写真に写ると色が出やすいことがあるので、少しずつ塗って調整し、肌との境目はよくぼかしましょう。

また、光を受けてツヤを放つハイライトを適所に、かつ繊細に入れることで、より透明感を演出することができますので、俳優や役者のオーディション用に宣材撮影をおこなう人はぜひ取り入れてみてください。

ただし、位置を間違えたり、塗りすぎてしまうとテカリに見えてしまうので、テストシュートでライティングを確認しプラスしていく方法がおすすめです。

シェーディングの入れ方
  1. シェーディングをブラシに含ませる
  2. 手の甲で一度軽く粉を落とし、ブラシに付いた粉を均一にする
  3. 輪郭や顎周りなどの削りたいと感じる部分もしくは、顔の形に合わせ、シェーディングの基本的な位置にのせる
ハイライトの入れ方
  1. ブラシにハイライトを馴染ませる
  2. 手の甲で一度軽く粉を落とし、ブラシに付いた粉を均一にする
  3. 頬骨の高い位置・鼻筋・鼻先・顎先など、立体的に見せたい部分もしくは、顔の形に合わせ、ハイライトの基本的な位置にのせる
女性のチーク・シェーディング・ハイライトのポイント

俳優や役者として活動する女性の場合、チーク・シェーディング・ハイライトもシンプルなメイクに留めるのが理想的です。

チークの色は、アイシャドウや衣装の色味に合わせて選びましょう。
特に、コーラルはフレッシュな印象、ピンク系は可愛らしい印象に仕上がります。

また、おしゃれな印象を叶えるオレンジや、より落ち着いた印象を叶えるローズ系やベージュ系もおすすめです。

ただし、女性らしさを損なわないように、血色感を意識したり、シェーディングで丸みを削りすぎないように気をつけましょう。

男性のチーク・シェーディング・ハイライトのポイント

骨格の見え方をコントロールすることができるチーク・シェーディング・ハイライトは、男らしい印象を演出するのに役立ちます。

まず、男性のチークは、女性とは異なり、ピンクやオレンジでポっと色づけるというよりも、血色を足したり、男らしい骨格を強調したりするのに使います。

そのため、赤やオレンジよりもベージュ系や暗いトーンを使用することが多く、シェーディングを頬にのせることでチークの代用することもあります。肌の色味とのバランスを見て、チークとシェーディングを軽くブレンドしてのせるのも肌馴染みがよくなるのでおすすめです。

特に男性は、髪が短くフェイスラインが隠れない場合が多いので、顔周りのシェーディングはよく馴染ませます。

俳優や役者を目指す男性は、「男らしく見せたい」「シュッとした凛々しい写真が撮りたい」と希望される方が多いかと思いますので、ぜひ見せたい印象に合わせてシェーディングの加減を調整し、イメージをコントロールしてみてください。

また、先述しましたが男性は女性に比べるとテカりやすい肌質の人が多いとされているため、ハイライトを使う場合は、バランスを見てハイライトを足していきましょう。

以下の記事では、チーク・シェーディング・ハイライトの各工程を更に詳しく解説しています。

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リップメイク

唇は顔の中でも印象的なパーツであり、ツヤや色味は写真の印象を左右するため、リップメイクで唇に血色感を与えることで、健康的に見せることができます。
リップメイクをおこなう際は、以下の5点に注意しておこないましょう。

  • リップメイク前の保湿は必須
  • 唇に血色感を与えることで健康的に見せることができる
  • 色が濃すぎるリップアイテムはNG
  • アイシャドウ、チーク、衣装の色やトーンと合わせる
  • 塗り方でも印象が変わるので似合う方法を探してみる

唇が乾燥していたり、縦ジワが目立つとリップメイクの魅力が半減してしまいます。
まずは、リップクリームでしっかり保湿をし、ベースを整えましょう。

また、リップメイクは色選びが非常に重要です。
リップメイクに使うアイテムの色で、華やかさ・可愛らしさ・クールさなどの雰囲気をコントロールすることができます。

品よく見せるためには、色が濃すぎるリップを避けるようにし、アイシャドウ・チーク・衣装の色やトーンと合わせたり、バランスを見て色選びをしてみましょう。

また、唇は適度なツヤがあると健康的に見えますが、グロスなどでツヤを出しすぎるとテカリに見えて不潔に見えてしまったり、ライトのフラッシュで不自然な光沢が出る場合があります。
マットタイプのリップは、トレンドアイテムとして注目されることもありますが、ツヤがまったくないと元気のない印象になったり、老けて見えてしまうこともあります。

写真撮影の際は、できるだけ口紅を使い、自然なツヤを演出しましょう。

元々の唇の色が濃い場合は、クリアタイプのグロスでツヤだけ足したり、クリアレッドやクリアイエローのグロスでほんのりと血色感をプラスしたり、ツヤや色むらを整えるようなカラーで補正するのがおすすめです。

反対に、血色感が薄い唇の場合は、口紅の色を活用して濃淡を付け、健康的に見せることも可能です。
このとき、落ち着いた印象に見せるのであればローズ系のカラー、透明感を出したければ淡いピンク系カラーがおすすめです。

リップメイクをしっかりと色づけたい場合は直接塗ったり、柔らかい印象にしたい場合は指にとってぽんぽんと唇にのせる方法もあります。

さらに、きちんとリップラインを取って塗られた唇は、顔全体の印象を底上げしますので、特に俳優や役者を目指す人は意識してメイクしてみてください。

以上を考慮しながら、リップメイクは以下の手順で塗ってみましょう。

リップの塗り方の手順
  1. 唇を保湿しておく
  2. リップブラシに口紅を取り、手の甲などで筆先に含ませた口紅の量を調整する
  3. 以下の手順で、リップラインを描く
    ①上唇の口角から中央(唇の山)に向かって唇の縁を描く
    ②下唇の口角から中央(唇の一番暑い部分)に向かって縁を描く
    ③唇の山を自然な角度で描く
  4. リップラインの内側を埋めるように塗る
  5. ティッシュオフしてなじませる
    ◯プラスα.唇の山の上にハイライトを入れる/グロスを重ねる

また、リップメイクにハイライトを施すこともあります。
その場合は唇の山の部分にほんの少しだけハイライトをのせることで、唇に立体感が出ます。

グロスを重ねる場合は最後に使用しますが、俳優や役者の宣材写真においては、唇全体にたっぷりと塗ることは避け、ほんのりとツヤを足す程度に留めます。

女性のリップメイクのポイント

女性は、アイシャドウやチーク同様、リップメイクにも様々な色を使うことができます。

俳優や役者のための女性の宣材写真では、特に清潔感が求められることが多いため、リップメイクもそのイメージを意識してみましょう。透け感やツヤ感があるリップアイテムを活用することで、ナチュラルな仕上がりを叶えることができますので、ぜひ取り入れてみてください。

男性のリップメイクのポイント

俳優や役者を目指す宣材写真の撮影では、表現力の豊かさを感じられるかがポイントとなることを考慮しつつも、抑えめにメイクしたアイシャドウやチークにあわせて、リップも主張しすぎないメイクをします。

そのため、男性のリップメイクは色が濃すぎるリップアイテムを避け、血色を足す程度に留めましょう、その際、ツヤは抑え目でも構いません。

リップアイテムの色選びは、自身の唇の色に近いもの、もしくはほんのりと赤みを足したような、自然な色を選びます。

また、軽いグラデーションリップにすることで、顔全体がのっぺりとした印象になってしまうのを避け、立体感と血色感を叶えることができます。

以下の記事では、リップメイクの各工程を更に詳しく解説しています。

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ヘアスタイリング

宣材写真を撮影するときの髪型は、顔の形・衣装・メイクなどと被写体の雰囲気や見せたいイメージとのバランスを取ることが大切です。以下の5点に注意してヘアスタイリングをおこないましょう。

  • 現在の髪色と髪の長さがわかるようにする
  • フェイスラインがはっきりと確認できるようにする
  • 前髪が目もとにかかる長さの場合はわけ、目もとがはっきりと見えるようにする
  • あまり作り込みすぎず、シンプルにスタイリングする
  • 横顔を撮影することもあるので、サイドや後ろ姿までしっかりとセットして整える

男女ともに、髪全体のクセを直し、素髪を整えてからスタイリングをすることが大切なポイントです。
ヘアアイロンやコテを使用する際は、最初にスタイリングベースなどのスタイリング剤を付けることで、熱から髪を保護するだけでなく、素髪よりも巻きやすくなり、カールをキレイに実現することができて、カールの持ちもアップします。

ストレートヘアにする場合であっても、ストレートヘア用のスタイリング剤を使用することでより美しく、ツヤのある髪に仕上げることができます。

このように、スタイリング剤を使用するときは、地肌についてしまうとベタついて見えたり、髪の自然なボリュームが失われてしまうことがあります。特に顔周りの毛は、オイルやワックスをつけすぎてしまうと修正が難しい部分ですので、ごく少量ずつ付けることを心がけてください。全体をスタイリングして手に余ったものを最後につけるくらいでも良い塩梅となります。

そして、ヘアセットは、正面から見た範囲だけを整えるのではなく、サイドや後ろまで、全体を、どの角度から写真を撮っても良いように整えましょう。

ヘアセットを仕上げるときは、アホ毛や顔周りの毛の乱れにも気をつけてください。
髪の乱れは写真を撮ると目立ちやすく、修正に手間がかかるだけではなく、別途費用がかかったり、箇所によっては修正の対応ができないことも考えられるため、極力撮影の時点で整えておくことが理想です。

また、俳優や役者の宣材写真は、男女ともに、シンプルな髪型が好まれます。
これは、被写体自身の素材の良さや、髪の長さを確認するのに適しているからです。

ヘアセットには華やかさをもたらす効果がありますが、芸能活動をするための写真を撮影する場合は、性別や年齢を問わず、シンプルな髪型を心がけましょう。
そのため、ヘアカラーの色も、奇抜な色を避け、黒髪や明るすぎないブラウンなど、オーディションの審査員が被写体に配役を割り当てた時のイメージがしやすいような髪色がおすすめです。

女性のヘアセットのポイント

俳優や役者のための宣材写真では、ダウンスタイル・ハーフアップ・ポニーテールなどがおすすめです。ただし、ただおろしているだけ、ただ結ぶだけではなく、「きちんと感」がでることが大切です。

女性の基本のヘアセットは、以下の3点がポイントとなります。

  1. ストレートヘアは毛先が揃っているか
  2. 巻き髪は、左右対称になってるか、もしくは、全体のバランスが取れているか
  3. アホ毛が目立ってないか

この3つのポイントを踏まえ、以下の手順に沿ってヘアセットをしていきましょう。

女性のヘアセット手順

櫛やブラシを使って、しっかりと梳かす

スタイリングをする前に、根元から毛先まで整えます。
しっかりとブラシや櫛を通すことで、ヘアセットしやすくなります。

ベースのスタイリング剤を塗布する

髪全体に満遍なく塗布します。
ボリュームダウンしやすい根元や頭頂部を避け、毛先や内側を中心に付けるようにしましょう。

ドライヤー・アイロン・コテなどでスタイリングする

アレンジしたいイメージに合わせて、スタイリングしていきます。

  • 毛流れを修正したい、自然な動きを叶えたい場合:ドライヤーでブローする
  • ストレートヘアにしたい場合:アイロン
  • 巻き髪にしたい場合:コテ

シルエットを形作りながら整える、もしくは結ぶ

髪全体のバランスを見ながら、形を整えていきます。
長い髪は耳にかけて、フェイスラインや顔の表情がはっきりと見えるようにスタイリングします。

  • ダウンスタイルの場合:全体を整え、6.の工程へ進む
  • ハーフアップやポニーテールの場合:櫛やブラシを使って、整えながら結ぶ

前髪や顔周りをセットする

前髪がある場合は、目にかからないような長さに調整するか、目にかかる場合は分けて、目もとがしっかりと見えるようにしましょう。

ヘアスプレー・ワックス・ヘアオイルなどを塗布し、仕上げる

セットしたヘアスタイルに合うスタイリング剤で仕上げます。
ヘアオイルをプラスすることで、髪の毛にツヤが出て、写真写りが良くなります。

  • ストレートヘアの場合:ストレートをキープするスタイリング剤、キープスプレー
  • 巻髪の場合:カールをキープするスタイリング剤、ワックス、キープスプレー
  • まとめ髪の場合:ワックス、キープスプレー

さらに、ヘアアクセサリーを付ける場合は、ヘアスプレーの後、一番最後に取り付けます。

男性のヘアセットのポイント

男性のヘアセットは、「清潔感」「顔の表情やパーツがしっかりと確認できるか」に焦点を置き、ヘアセットしていきます。

特に、俳優や役者として活動する男性においては、欠かすことができないポイントです。

また、オーディションで配役を勝ち取るためには、審査員に「どのような役を任せたいか」をイメージしてもらうことが重要となります。

そのためには、手の込んだヘアセットよりも、シンプルなヘアセットで自身の魅力をアピールすることが有効です。

男性の基本のヘアセットは、以下の3点がポイントとなります。

  1. ワックスの量
  2. なじませ方
  3. シルエットづくりと仕上げ

このポイントを踏まえ、以下の手順に沿ってヘアセットをしていきましょう。

短髪のヘアセット手順

ワックスを少量ずつ手に取って、しっかりと伸ばす

目安としては米粒大を、手のひら全体・指の間・指先までしっかりと伸ばしましょう。足りない場合は、少量を付け足していきます。

手に伸ばしたワックスを髪に全体に馴染ませる

髪の動きを出したいところに満遍なく付けるようにします。髪をにぎるように揉み込むようにすると、髪全体に塗布できます。このとき、後ろやサイドにも忘れずに塗布するようにしましょう。

毛量の見え方を調整する

毛量が多いのが気になる場合、生えぐせが強い場合は、ワックスを髪の内側からつけるようにすると、ボリュームを抑えたり、髪の動きがコントロールしやすくなります。

反対に、ボリュームを出したい場合は、髪の根元に指を入れ、立ち上げるようにスタイリングしていきます。

シルエットを形作りながら整える

髪全体のバランスを見ながら、形を決めます。

前髪や襟足をセットする

襟足と前髪は一番目立つ部分となるため、ワックスのつけ過ぎはNGです。

全体をスタイリングして手に余ったものを最後につける程度で、足りなければ少しずつ足して、全体のバランスを見て整えていきましょう。

仕上げにヘアスプレーを塗布し、固める

短髪のヘアセットは、毛流れを流したり、毛束を強調したりすることでより立体的な髪型になります。また、このヘアセットはショートカットの女性にも活用していただけます。

以下の記事では、ヘアセットの各工程を更に詳しく解説しています。
「全職種共通!宣材写真撮影用ヘアメイクの基本を徹底解説」は現在準備中です。

宣材写真を撮るときの服装とアクセサリー

宣材撮影の服装やアクセサリーは、身に付けている人の印象を左右しやすいアイテムです。
このポイントを踏まえたうえで、以下の5点に注意してスタイリングをおこないましょう。

  • 宣材撮影では、できるだけアクセサリーはつけない
  • 付ける場合は、反射を防ぐために、あまり大きいアクセサリーはつけない
  • 首・手・足の長さなど、体型がわかりやすい衣装を選ぶ
  • 派手すぎない、落ち着いた色味の衣装を選ぶ

俳優や役者を目指す人の宣材撮影では、首・手・足の長さなど、体型がわかりやすい服装を選ぶことが重要ですので、アイテムを使用して華やかに見せる必要はありません。

そして、宣材写真は被写体の素材の良さをアピールする必要があるため、表情が明るく見えるような柄のない白いトップスと、ボディラインがわかりやすい暗い色のボトムなど、派手すぎない、落ち着いた色味の服装が適しています。

同様の理由で、アクセサリーはできるだけつけないことをおすすめしていますが、付ける場合は、反射を防ぐために、あまり大振りなアクセサリーはつけないようにしましょう。

女性の服装とアクセサリーのポイント

俳優や役者として活動する女性が宣材写真を撮影する時は、ブラウスにパンツスタイルや、シャツに膝丈のスカートなどの服装が好ましいです。

ワンピースやシフォンスカートなどは女性らしく、可憐な印象をもたらしますが、体型がわかりにくいというデメリットがあるため避けたほうがよいでしょう。

宣材写真で求められるものによっては、ショートパンツやミニスカートを着用する場合もありますが、過度な露出はしないようにしましょう。

男性の服装とアクセサリーのポイント

男性の撮影時の服装は、シャツもしくはジャケットスタイルにデニムやスラックスなどがおすすめです。太すぎるボトムやジャストサイズすぎるトップスは避けましょう。

俳優や役者として活動する場合、体格なども確認されることがありますので、トップスはきちんと感を出しつつも、体のシルエットがわかるシンプルなYシャツもおすすめです。

宣材写真を撮るときのポージングと表情

宣材写真は、バストアップ写真と全身写真が「基本の2構図」としてあげられます。
この2構図は必ず採用することを基本として、以下の5点に注意して撮影をおこないましょう。

  • 宣材写真の「基本の2構図」となる全身とバストアップは必ず採用する
  • 姿勢・指先・足先まで意識する
  • バストアップの写真も姿勢に気をつけ、全身写真でも表情に気をつける
  • 無表情や笑い過ぎは避け、自然かつ顔のパーツが大きく見える表情を心がける
  • 表情もポーズも力を入れすぎない

また、写真に写るときは、姿勢・指先・足先まで意識することが大切です。
例えば、バストアップの写真であっても、指先まで意識することで自然と背筋が伸び、顔の向きやフェイスラインが美しく見えます。また、全身写真の場合も表情は確認されますので、バストアップ写真同様の笑顔を心がけましょう。

このとき、俳優や役者として活動する人の宣材写真は、自然な笑顔で撮影することが望ましいです。
ただし、「顔のパーツがはっきりと確認できること」や「魅力的に見せること」が重要となるため、無表情や笑い過ぎは避け、自然かつ顔のパーツの大きさや形がしっかりと伝わる表情を心がけましょう。

宣材写真は、ポージングや表情を工夫し、自身をより魅力的に魅せることで、宣材写真のクオリティをあげることができますので、以下のワンポイントも取り入れて、ぜひ魅力を最大限に引き出した撮影を目指してみてください。

ポージングと表情のワンポイント

  • 表情もポーズも、力を入れすぎず、自然におこなう
  • 立ち姿は、真正面を向いたものよりも、少し斜にかまえたものが体が細く見える
  • 胸を張って顎を引き、手は胸の下あたりで重ねるか片方の腕をおろし、もう片方の腕は腰に当てる
  • 指先は揃え、しっかりときれいなシルエットになるように意識する
  • 座ったポーズは足の向きや角度で、足を長く見せることができる
  • 表情は口角を上げ目尻を下げすぎない微笑もしくは歯を見せて笑う

女性のポージングと表情

俳優や役者を目指す女性の場合は、宣材写真から、被写体のスタイルを把握できたり、様々な衣装を着たところをイメージできることが重要です。
女性らしいしなやかなボディラインやスタイルの良さをアピールするため、手を腰に当てることでウエストラインを強調したり、足をクロスさせることで、足を長く細く魅せてみましょう。
表情は、しっかりとカメラのレンズを捉え、写真を見た人が被写体の魅力や自信を感じる笑顔を心がけてみてください。

男性のポージングのポイント

男性らしい骨格や、スタイルの良さをアピールできるポージングを採用しましょう。

胸を張って顎を引き、手はだらりとさせずに、自然な位置で固定します。足は肩幅に開き、つま先を自然に外側に向けることで、頼もしい印象をアップさせることができます。このとき、ジャケットやボトムのポケットに軽く入れるのもおすすめです。

以下の記事では、ポージングについて更に詳しく解説しています。

「自分らしさと印象がアップ!宣材撮影は表情とポーズにこだわろう」は現在準備中です。

オーディションに備えて宣材写真を用意しよう

宣材写真の撮影は、俳優や役者にとって芸能活動をするための重要なステップであり、名刺代わりとなる大切なツールです。

事前準備をしっかりとおこない、信頼できるカメラマン・ヘアメイク・スタイリストに依頼することで、よりクオリティの高い宣材写真を用意することができます。

写真の仕上がりを大きく左右するヘアメイクにおいては、女性はナチュラルなメイクを、男性は清潔感のあるメイクを心がけ、自身の素材の良さや表現力の豊かさをアピールしましょう

撮影の際は、撮影環境を整え、レタッチにも注意を払うことが大切です。

これらを自分で準備することは時間と手間がかかりますが、それぞれのプロに依頼することでこだわりの1枚が撮影できるでしょう。

また、写真館であれば、撮影場所やカメラマンに加え、ヘアメイクサービスや貸衣装のサービスが利用できる場合もあるので非常に便利です。

自分に合った撮影スタイルを見つけ、最高の宣材写真を撮影し、オーディション合格を目指しましょう。

あなたの宣材撮影が成功することを願っています!