
【役者/俳優】オーディションに受かる宣材写真とは?撮影時のヘアメイクや表情などコツを伝授!
芸能関係における宣材写真の用途は、オーディション用の資料・事務所のホームページ・SNSのアイコンなど多岐にわたり、いまや名刺代わりともいえる大切なツールです。
とくに役者や俳優として活動されているみなさんにとっては、ドラマやCMの配役を勝ち取るため、あるいはキャスティングのオファーを受けるために、被写体の素材のよさや個性を表現した、適切な宣材写真を用意することが求められます。

この記事では、宣材写真を撮影するときに気をつけたいポイントや、ヘアメイクアップアーティスト(以下、ヘアメイクさんという)と共有したいコツを、男女の共通点や、女性・男性それぞれの視点から徹底解説しています。
オーディションに合格したい人、宣材撮影を成功させたい人は、ぜひご参考にしてください。
目次
宣材写真とは

「宣材写真」とは「宣伝材料写真」の略称で、自分自身をプロモーションするために「名刺」のように活用される専門的な写真です。
役者や俳優として活動するみなさんにとっては、ドラマやCMの配役を勝ち取るための重要な審査書類であり、最近ではビジネスや婚活など一般の人々にも広く使われるようになりました。いずれの場合でも、個人の魅力や雰囲気・特徴などを最大限に引き出し、審査員に「会ってみたい」と思わせる1枚を用意することが重要です。
以下の記事では、宣材写真の概要や種類についてより詳しく解説しています。
宣材撮影の9 STEP

撮影に必要な事前準備から撮影当日のテクニック、撮影後の流れまで、9つのステップに分けて徹底解説していきます。
STEP 1.撮影の目的とイメージを明確にする

事前準備の第一段階として、まずは以下の4つのポイントを整理しておきましょう。

- 撮影の目的を明確にする
まずは、撮影する宣材写真の目的を明確にしましょう。
俳優や役者としてのオーディション応募用か、所属事務所のホームページ用か、出演する舞台のフライヤー(チラシ)用かなど、目的をはっきりとさせます。宣材写真は一度撮影して終わりではなく、用途や目的にあわせて定期的に撮影し直すことが大切です。 - 撮影したい写真のイメージを固める
次に、撮影したい写真をイメージします。
どのような仕事にも対応できる「清楚なイメージ」、自身のキャラクターを活かした「明るくフレッシュな印象」、配役にあわせた「クールで落ち着いた雰囲気」など、目指す方向性を決定します。理想とするスタイルに近い参考写真をいくつか用意しておくと、具体的にイメージしやすくなります。 - 衣装やメイクのスタイルを具体化する
具体的に「どのような宣材写真を撮りたいか」を考えていきます。
希望するメイクや衣装のスタイル・写真のテーマなどをより具体的にすることで、ご自身のなかのイメージを、依頼するカメラマンやヘアメイクさん・スタイリストに正確に伝えられます。 - 撮影に対する不安や要望をまとめておく
最後に、撮影に対する不安や要望をまとめておきましょう。
カバーしたいコンプレックスや、逆にアピールしたいチャームポイントなどを事前に伝えておくことで、スタッフ側もそれらを考慮した撮影準備をおこなえます。
エンターテインメント業界では「写真撮影は準備が8割」といわれています。
最初の一歩であるステップ1を丁寧におこない、ご自身のイメージや不安要素を依頼先にしっかりと伝えられるようにしましょう。
STEP 2.理想の写真を撮影をしてくれるカメラマンを探す

ステップ2では、ご自身の魅力を引き出してくれるカメラマンを探します。
探す際は、以下の2点を確認することが大切です。

- カメラマンの過去の実績や、得意とする作風を確認する
- 自分の魅力を引き出してくれるかを判断する
この2点をクリアするカメラマンに依頼することで、より自分の魅力をアピールできる宣材写真を撮影することができます。
また、カメラマンにも様々な分野があるため、以下の方法で「宣材撮影を依頼できるカメラマン」を探してみましょう。

専用の検索サイトやSNSを活用して探すときは、カメラマンの得意なジャンルと、ご自身が希望する撮影イメージが合致しているかを確認することでミスマッチを防げます。
また、料金体系はカメラマン個人や所属するスタジオによって異なります。いずれの方法で探す場合であっても、費用は事前に確認しておくと安心です。特に、遠方のカメラマンに出張撮影を依頼するときは、出張費や追加料金の有無もあわせて事前に確認しておきましょう。
STEP 3.要望を叶えてくれるプロのヘアメイクさんを探す

STEP3は、ヘアメイクを探します。
ステップ3では、撮影当日のクオリティを左右するヘアメイクさんを探します。

- ヘアメイクさんの過去の実績や、得意とするスタイル
- 芸能活動の撮影経験や、オーディション用写真の知識があるか
役者や俳優の宣材撮影において、ヘアメイクは重要な鍵となります。
ヘアメイクは自分でおこなうこともできますが、宣材撮影では「普段のメイク」ではなく、強いライティングに負けない「撮影用のメイク」を施す必要があります。第三者の視点から、自分では気づかなかった素材のよさを引き出してもらうためにも、プロへの依頼がおすすめです。清潔感をアピールしつつ、目鼻立ちなどの素材のよさや表現力の豊かさを審査員に伝えるためにも、オーディション写真を得意とするヘアメイクさんを厳選しましょう。
もし行きつけの美容室の美容師が、芸能活動の宣材撮影に精通しているのであれば、そちらへ相談してみるのもよいでしょう。

Hot Pepper Beauty・楽天ビューティ・その他ヘアメイク検索サービスで探す場合は、カメラマンを探す時同様、ヘアメイクの得意なジャンルと自分が希望する撮影イメージがあっているかを確認することが大切です。
その際も、自分の中のイメージを具体的に伝えるとともに、参考となる写真を共有したり、依頼検討しているヘアメイクの過去の作品を確認するようにしましょう。
STEP 4.魅力的に見せる衣装やスタイリストを探す

ステップ4では、ご自身の体型やキャラクターを最も美しく見せる衣装や、スタイリストを探します。すべての宣材撮影に共通するスタイリングのポイントは、以下の3点です。

宣材写真の性別や目的によって適切な衣装は異なりますが、すべての宣材撮影に共通しているスタイリングのポイントは、以下の3点があげられます。

その他の衣装を着用するときは、色・柄・サイズなどに注意が必要です。
- サイズ感
- 大きすぎるとだらしなく見え、小さすぎると太って見えてしまうため、必ずジャストサイズを選舞踊にしましょう。
- シンプルな王道スタイル
- 白いトップス+暗い色のボトムスなど、体のシルエットがはっきりとわかるスタイルで撮影しましょう。
- 目的への合致
- オーディション用であれば手足の長さや体型が伝わる服、舞台告知用であればその世界観や配役を連想させる服を選びましょう。
特に俳優や役者を目指す人の宣材写真の場合は、活用の用途が細かく分かれています。
私服を撮影用の衣装として活用することもありますが、宣材写真の衣装としてふさわしい服を選ことが必要です。
昨今注目を浴びているパーソナルカラー診断・骨格診断・顔タイプ診断などは、各種の診断士からアドバイスを受けることで自分に似合う衣装選びのヒントを得られます。
ご自身の私服から選ぶときもプロのスタイリストに依頼することで、第三者からどう見えるかを客観的に判断し、適切なスタイリングを提案してもらえます。また、自分に似合うスタイルを知るために、パーソナルカラー診断や骨格診断のアドバイスを受けることや、衣装のレンタルサービスを活用するのも有効な方法です。
スタイリストや各種診断士を探すときは、過去の作品やスタイリング事例が豊富に掲載されているSNSや、専門の検索エンジンを利用するのがおすすめです。
STEP 5.スタジオ撮影かロケーション撮影かを選ぶ

ステップ5では、撮影場所を決定します。
背景や環境によって写真の印象は大きく変わるため、場所選びは以下の3点に留意して検討しましょう。
- ロケーション撮影(屋外)
- 天候によるスケジュールの左右や、撮影許可の申請が必要な点に注意しましょう。
- スタジオ撮影(屋内)
- 背景の種類・利用できる機材・自然光の入る窓があるかなどを確認しましょう。
- 機材の確認
- どのような環境でも、撮りたいイメージに必要な機材がそろっているかを事前に確認しましょう。
俳優や役者の宣材写真では、被写体を最も際立たせ、さわやかな雰囲気を演出できる「白い背景のスタジオ撮影」が王道です。特に初めて宣材写真を撮影する人や、日時の締め切りが決まっている場合は、天候に左右されずスケジュール変更の心配がない「スタジオ撮影」をおすすめします。
ただし、配役やオーディションの内容にあわせて、ナチュラルな印象を与える公園や街中でのロケーション撮影(屋外撮影)を組み合わせるのも効果的ですので、写真の用途と自分の中の理想のイメージに相応しい撮影場所を考え、カメラマンに相談してから決定しましょう。
Googleなどの検索エンジンで検索する場合は、撮影スタジオ・写真館・レンタルスペース・ハウススタジオなどのキーワードと宣材撮影の目的をキーワードとして一緒に検索したり、専用の検索サービスを利用すると探しやすいです。
以下の記事では、室内撮影と屋外撮影のメリットとデメリットを解説しています。
STEP 6.撮影前の準備をする

ステップ6では、本番当日に向けた具体的な準備をおこないます。以下の3点は必須項目として押さえておきましょう。
- 当日の流れを想定した香盤表(タイムスケジュール)の作成
- 鏡を2種類活用したポージングの練習
- 本番さながらの全体の流れのシミュレーション
限られたレンタル時間内でスムーズに撮影を完了させるため、タイムテーブル(香盤表)を事前に計画することが大切です。また、役者や俳優のオーディションでは、表情から「表現力の可能性」を、ポージングから「全体のスタイル」を判断されるため、事前の練習が合否に直結するといっても過言ではありません。だからこそ、被写体として「どのような表情やポーズで写真を撮りたいか」を事前に考えることは非常に大切です。
このとき、表情やポーズの練習は、2種類の鏡を活用するのがおすすめです。
全身が映る大きな姿見で「立ち姿や姿勢」を確認し、顔全体が映る鏡で「目の開き方や口角の上げ方」を細かく研究しましょう。スマートフォンで自撮りをして客観的にチェックしたり、身近な人からアドバイスをもらったりするのも最大の武器になります。
【宣材写真のポーズの一例】

自分で自分自身の魅力を見つけ、アピールしていくのは難しいことではありますが、上手にアピールできれば芸能活動をしていく中で最大の武器となります。
そのためには、身近な人やプロの目線で「自分の魅力や強みはどこか」をアドバイスを受けることも効果的です。また、ポージングや表情をスマートフォンやカメラで自撮りすることで、客観的な視点で見ることができますので、ぜひ実践してみてください。
STEP 7.表情やポージングを意識して撮影を楽しむ

ステップ7で、いよいよ本番の撮影となります。
これまでの準備の集大成として、自信を持って撮影にのぞみましょう。当日は以下の3点を意識することが大切です。
- 現場のスタッフと会話をして、リラックスした空間をつくる
- 練習してきた表情やポージングを落ち着いて実行する
- 指示を待つだけでなく、自分からも積極的に動いて撮影そのものを楽しむ
カメラを前にすると誰もが緊張し、表情がこわばってしまいがちです。緊張が写真に表れてしまうと本来の魅力をアピールしきれないため、撮影中はカメラマンやヘアメイクさん、スタイリストなど撮影スタッフに「今の写り方はどうか」と積極的にアドバイスを求めてみましょう。また、撮影に慣れてきたら、指示に従うだけではなく、自分でも積極的に動いてみることも大切です。自然な動きの中からベストショットが生まれる可能性もあるので、撮影時は、自分らしく、楽しむ気持ちで撮影にのぞみましょう。
STEP 8.レタッチで宣材写真をより魅力的に仕上げる

撮影した写真は、必要に応じて写真の明暗やコントラストを微調整する「レタッチ」をおこないます。
スマートフォンのアプリでも手軽に修正できる時代ですが、宣材写真においては画質やクオリティの観点から、パソコンの専用ソフトを使ったレタッチが望ましいです。プロのカメラマンに依頼するときは、以下の3点を確認しておきましょう。
- レタッチ費用が基本料金に含まれているか
- どの範囲まで修正対応が可能か
- 過度なレタッチを避け、自然な仕上がりになっているか
役者や俳優の宣材写真において、最も注意すべきなのは「過度なレタッチはNG」という点です。オーディションの審査員やクライアントは、その写真をベースに実際の配役を検討するため、実物とかけ離れた小顔化や体型修正は厳禁です。ありのままの等身大の魅力を活かしつつ、客観的で自然な美しさに仕上げてくれるプロのカメラマンにレタッチを任せるのが安心です。
レタッチについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
レタッチと加工の違いとは?宣材撮影を依頼する時の注意点:現在準備中です。
STEP 9.コンポジット・ポートフォリオ(ブック)の作成

コンポジットは、オーディションの応募先やクライアントに渡す1枚形式の資料のことで、略して「コンポジ」とも呼ばれます。また、ポートフォリオは、複数の作品をまとめたアルバムのことで、「ブック」とも呼ばれることもあります。
最終ステップとして、オーディションの提出先やクライアントに渡す資料を作成します。作成時は以下の3点に注意しましょう。
- 目的や用途によって使い分ける
- 1枚形式の「コンポジット(コンポジ)」か、複数枚をまとめた「ポートフォリオ(ブック)」かを選択します。
- 写真のクオリティにこだわる
- 印刷時やデジタル提出時に、画素数や彩度が落ちていないか確認しましょう。
- 伝えたい情報を網羅する
- 最新の宣材写真とともに、名前・生年月日・スリーサイズ・所属・SNSのアカウントなどを分かりやすく盛り込みましょう。
コンポジットやポートフォリオ(ブック)については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
コンポジットやポートフォリオ(ブック)の記事については、現在準備中です。
俳優/役者向け:宣材撮影で気をつけること5選
ここからは、役者や俳優の宣材写真撮影において、とくに気をつけるべきポイントを5つピックアップしてご紹介します。
これまでに紹介した〈9ステップ〉と重複する部分もありますが、オーディションの合否を左右する非常に重要な項目ですので、改めて確認しておきましょう。
目的を明確にする
宣材写真を撮影するときは、オーディション用、所属事務所のホームページ用、舞台のポスター用など、その写真の活用目的を明確にしましょう。
詳細な目的をはっきりさせることで撮影の失敗を防げます。また、写真が必要となる日時や希望の納品方法についても、初期の段階で明確にしておくのがおすすめです。
第三者からの印象を意識する
宣材写真は、審査員やクライアントがあなたの第一印象を判断する重要なツールです。
そのため、「自分がどう写りたいか」だけでなく、「第三者にどう見られたいか」「配役のイメージにマッチしているか」を常に意識しましょう。求める印象にあわせてスタジオ撮影かロケーション撮影(屋外撮影)かを選び、それにふさわしい衣装やヘアメイクを決定します。
撮影する環境を整える
目的にあった写真を撮影するため、信頼できるカメラマンやヘアメイクさん・スタイリストなどのスタッフを手配し、撮影環境を整えます。
カメラマンにヘアメイクさんたちをあわせて手配してもらえるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。また、撮影に使用する衣装や小物などのアイテムも、前日までに過不足なく準備しておくことが大切です。
レタッチや修正をしすぎないこと
撮影後におこなわれる写真への軽微な修正「レタッチ」は、衣服についたホコリの除去や、目の下のクマなどの一時的な肌トラブルを隠す「軽微な修正」にとどめるのが鉄則です。
目を大きくしすぎたり、輪郭や体型を細くするなどの過度なレタッチや加工は厳禁になります。役者や俳優の宣材写真では、実物とかけ離れない「等身大の自然な魅力」を伝えることを最優先にしましょう。
各所にかかる費用や所要撮影時間は事前に確認すること
撮影計画を円滑に進めるため、各スタッフへの依頼費用やスタジオの場所代・オプション料金・総額の支払い方法を事前に必ず確認しておきましょう。また、当日のタイムスケジュール(所要時間)をあらかじめ全スタッフと共有しておくことで、当日の進行が非常にスムーズになります。
プロへの手配や費用、注意点などについて詳しく知りたい場合は、以下の関連記事もあわせてご活用ください。
俳優/役者向け:宣材撮影を成功させるコツ3選
宣材写真は時間や費用がかかるからこそ、後悔のない満足のいく撮影を目指しましょう。
撮影を成功させて理想の1枚を手に入れている人は、共通して以下の3つのコツをしっかりと押さえています。
信頼できるカメラマン・ヘアメイク・スタイリストに依頼をする
宣材写真のクオリティを高めるためには、カメラマンやヘアメイクさん・スタイリストの選定が重要です。
とくに役者や俳優の撮影実績が豊富なプロや、オーディション用写真を得意とするヘアメイクさんに依頼することで、配役やご自身のキャラクターにマッチした写真を撮影しやすくなります。過去の作品を事前によく確認し、信頼できるプロを厳選しましょう。
また、カメラマンによっては、ヘアメイクやスタイリストを紹介してもらえることもありますので、相談してみるのもおすすめです。
カメラマン・ヘアメイク・スタイリストにイメージを的確に伝える
頭のなかにある理想のイメージを、スタッフ全員に正確に共有することが大切です。
役者や俳優の場合は、オーディションの配役イメージや、参考にしたい写真(リファレンス)を提示するのがもっとも効果的です。使用したいコスメの色味や衣装の質感・希望のアングルなど、細かな要望も事前に伝えておくことで、理想の仕上がりに近づけることができます。
ポーズや表情をシミュレーションする
宣材写真では、ポーズや表情のシミュレーションが重要です。
しかし、カメラの前で緊張すると普段の雰囲気や自分らしい表情が出せなくなることがあるため、事前に練習しておくことをおすすめします。
とくに役者や俳優の宣材写真では、表情の豊かさや表現力の幅が審査書類での大きなアピールポイントになります。全身が映る姿見で立ち姿や姿勢を研究したり、スマートフォンで自撮りをして客観的な見え方を確認したりして、万全の状態で本番にのぞみましょう。
宣材撮影のためのヘアメイクとは
オーディションの応募や公式プロフィールとして扱われる宣材写真のヘアメイクは、写真を見た第三者に信頼感やよい印象を抱いてもらうことが重要です。
そのためには、普段のプライベートなメイクとは異なる「写真に写ることを考慮したヘアメイク」である必要があります。
役者や俳優のオーディションですべての人に共通する、意識したいポイントは以下の3点です。
- 被写体のよさを活かしたナチュラルヘアメイクを心がける
- 芸能審査において確認されるのは、その人自身の「素のよさ」です。厚化粧になったり、派手にしすぎたりするのは避けましょう。ご自身のチャームポイントを活かした自然な仕上がりを目指します。
- 強いライティング(写真映え)を考慮する
- 自分が気に入っているメイクではなく、撮影環境に対応したメイクが必要です。たとえばアイシャドウやチーク・リップは、ライトが当たったときに顔の印象がぼやけないかを確認します。実際に撮影すると想像より濃く見えるときもあるため、最初は控えめに塗り、自撮りなどで写真写りを確認しながら徐々に足していくのがおすすめです。
- 第三者の客観的な視点を取り入れる
- ご自身の目で鏡を確認するだけでなく、ヘアメイクの仕上がりや写真写りを第三者に確認してもらいましょう。客観的な視点を取り入れることで、審査書類としてより効果的な宣材写真を撮影できます。
宣材写真の撮影時は、メイクに気合を入れて華やかにしたり、他の人と差別化を図るために派手にしたくなってしまう人もいるでしょう。しかし、芸能界において確認されるのは「その人自身の素のよさ」であるため、厚化粧になったり、派手にしすぎることはNGとされています。
また、宣材撮影では、自分が気に入っているメイクや普段のメイクではなく、撮影環境に対応した写真映えするメイクをする必要があります。自分自身の目で鏡を確認したり、自撮りをして実際の写真写りも確認してみましょう。
この3つのポイントは、オーディション向けの宣材写真を撮影するすべての人に共通する事項となります。性別や年代に関係なく、これらの要点を押さえて撮影にのぞみましょう。
女性編|宣材写真撮影におけるヘアメイクのポイント
女性の宣材写真では、本来の魅力を引き出すナチュラルな仕上がりが求められます。
女性の場合は普段からメイクをする機会が多いかと思いますが、ご自身の好みのスタイルに偏らないよう注意が必要です。
撮影時の強いライトで色が白飛びすることを想定し、「写真撮影用」「盛りすぎない」「ナチュラル」の3点を意識しましょう。自分自身を客観的にプロデュースするのが難しいときは、プロのヘアメイクさんに依頼することで、被写体の雰囲気や衣装にあわせた最適な仕上がりを実現してくれます。
男性編|宣材写真撮影におけるヘアメイクのポイント
男性の宣材写真においても、ヘアメイクが写真写りの完成度を大きく左右します。
ヒゲや眉の形を綺麗に整え、ベースメイクで毛穴や目の下のクマ・ニキビ跡・シミなどを自然にカバーしたり、リップクリームなどで唇に健康的な血色感を与えたりすることで、清潔感が格段にアップします。
普段あまりメイクをしない人にとっては難しく感じるかもしれませんが、プロのヘアメイクさんに依頼すれば、男性特有の魅力を活かした撮影に適したヘアメイクを施してくれます。チャームポイントの強調やコンプレックスのカバーも期待できるため、事前に相談し、積極的に取り入れるのがおすすめです。
宣材撮影のヘアメイクの流れ
基本的なヘアメイクの工程は、大きく分けて以下の4つのステップでおこなわれます。
- スキンケア(洗顔・化粧水・乳液などで肌の土台を整える)
- ベースメイク(下地・ファンデーション・コンシーラーで肌トラブルをカバーする)
- ポイントメイク(眉の執筆・アイメイク・チーク・リップ・ハイライトなどで立体感や色味を加える)
- ヘアセット(顔のメイクとのバランスを見ながら髪型を仕上げる)
洗顔後に丁寧なスキンケアをおこなってからファンデーションなどでベースを整え、全体のバランスを見ながらヘアセットに進むのが美しい写真を撮影するための基本のステップです。ここからは、役者や俳優の「見せたい自分」を叶えるための具体的なテクニックを解説していきます。
宣材写真向けスキンケアとメイク方法
ここからは、俳優や役者を目指す人のための宣材写真向けメイクのポイントと、男女別の注意点をパーツごとに詳しく解説します。強いライティングやカメラのレンズを通すからこそ、普段のプライベートなメイクとは異なる「写真映え」のテクニックをマスターしましょう。
スキンケア|メイクの土台

洗顔やスキンケアは、以下のポイントに注意しておこないましょう。
- 洗顔料をたっぷりと泡立て、摩擦を防いでやさしく洗う
- 洗顔後はすぐに、しっかりと保湿をおこなう
- 乾燥しやすい唇や目もとは、とくに念入りにケアしておく
- 眉周りの余分な産毛などを事前にお手入れしておく
- 男性の場合は、ひげを剃るか綺麗に整えておく
洗顔後の保湿は必須ですが、過剰に重ねすぎると油分が多くなり、かえってメイク崩れにつながるため注意が必要です。
朝のスキンケアでは、洗顔・化粧水・美容液・乳液(あるいはクリーム)で肌を整えたあと、日焼け止めや化粧下地へと進みます。夜は洗顔の前にクレンジングでメイクを完全にオフしましょう。朝はメイク崩れを防ぐさっぱりとしたアイテム、夜は重点的に保湿できるリッチなアイテムと、時間帯にあわせて使い分けるのが理想的です。
〈朝のスキンケア〉
- 洗顔
- 導入液
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
- 日焼け止め・化粧下地・メイク
〈夜のスキンケア〉
- クレンジング
- 洗顔
- 導入液
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
ベースメイク|清潔感と立体感をつくる

ベースメイクが美しく整っていると、その後のポイントメイクも格段に映えます。以下のポイントを意識して丁寧に仕上げましょう。
- ご自身の肌の色にぴったりあう下地・ファンデーション・コンシーラーを選ぶ
- ファンデーションの厚塗りを防ぐため、下地やコントロールカラーを活用して顔色を均一に整える
- パウダータイプやマットすぎる質感のアイテムは、のっぺりとした印象になりやすいため避ける
- 毛穴や目の下のクマ・ニキビ跡などはレタッチに頼りすぎず、メイクの段階でカバーしておく
肌の色むらが整っていると、審査員に圧倒的な「清潔感」や「健康的な血色感」をアピールできます。
ベースメイクの順番
- スキンケア
- 日焼け止め(室内撮影の場合は、日焼け止め効果のある下地でも可)
- 化粧下地やコントロールカラー
- ファンデーション
- コンシーラー
- フェイスパウダー
女性のベースメイクのポイント
肌の赤みやくすみが気になるときは、色味補正系の下地やコンシーラーを使ってピンポイントで丁寧にカバーします。
ファンデーションは、自然なツヤと立体感が生まれるリキッドタイプやクッションタイプがおすすめです。
男性のベースメイクのポイント
肌を均一に見せる鍵は「青ひげのカバー」です。
スキンケアのあと、オレンジ系やベージュ系のクリームやスティックタイプのコンシーラーを頬やあごに少量ずつのせ、顔の中心から外側へ向けて薄くのばしましょう。一気に塗らず、ひげが目立たなくなるまで少しずつ重ねることで、厚塗りを防いで自然にカバーできます。コンシーラーでひげを隠した後は、ファンデーションやBBクリームを塗布し、ベースメイクを仕上げます。
また、男性は女性に比べてテカりやすいため、ツヤとテカリを見極め、気になる小鼻や額などはフェイスパウダーで軽く押さえておきましょう。
眉メイク|表情の豊かさを伝える

眉は顔の印象を左右し、表情の見え方に深くかかわる最重要パーツです。前髪とのバランスを考慮しながら、以下のポイントを押さえて描きましょう。
- スクリューブラシで毛流れを整え、自眉の形や毛量を活かしてナチュラルに仕上げる
- アイブロウペンシルで眉尻から中央、眉頭へと1本ずつ毛を描き足すようにのせる
- トレンドの奇抜なカラー(鮮やかなピンクやパープルなど)は避け、髪色や瞳の色にあわせる
- 描いたあとは必ずブラシやパウダーでよくぼかし、左右対称になるよう鏡を遠ざけて確認する
前髪で眉が隠れる髪型のときであっても、隙間から見える眉が未完成だとだらしない印象を与えてしまうため、必ず丁寧に、きれいに描くようにしましょう。眉の色は「髪色よりほんの少し明るいトーン」から「髪色と同じくらいの暗さ」にすると、顔全体がパッと明るく見えます。
役者や俳優のオーディションでは、幅広い配役に対応できる柔軟性が求められます。見た目でチャンスを狭めてしまわぬよう、個性的すぎる形や明るすぎる色は避け、黒や暗い茶色のアイブロウを使い、自眉を綺麗に整える程度にとどめましょう。
女性の眉メイクのポイント
女性の眉メイクは、基本的に柔らかな印象に見えるアーチ眉や平行眉で優しい雰囲気に仕上げてみましょう。眉マスカラやスクリューブラシで毛流れを整え、元の眉の形や毛を活かすことを意識してみてください。
宣材写真撮影のための眉は、ナチュラルメイクが理想的なので、トレンドであっても発色の良すぎるピンクやパープルなどの奇抜な色は避けるようにしましょう。
男性の眉メイクのポイント
男らしさは眉で表現することができますので、特に男性は眉を細くしすぎないように注意しましょう。ただし、眉の太さを保ち、全体を同じ濃さにしてしまうと眉毛が不自然に目立ってしまうため、描いた後はスクリューブラシでよくぼかし、全体をなじませて自然な仕上がりを心がけましょう。
もしも、眉を剃ったりカットしていない場合は、色が薄いところにアイブロウを描いて足す程度でも眉の印象がしっかりとします。
アイメイク|シンプルさで本来の魅力を引き出す

役者や俳優の宣材写真でもっとも重要なのは「眼力(目力)」です。
ただし、濃いメイクで飾るのではなく、あなた自身の瞳の輝きを引き出すような仕込みメイクを心がけましょう。
- アイシャドウを塗る前に、目もと用コンシーラーやアイシャドウベースを仕込んで色むらとヨレを防ぐ
- 極端に濃い色は避け、ブラウンやベージュなどの肌なじみのよい色で自然なグラデーションをつくる
- アイラインは太く長く引きすぎず、目の形にあわせて自然に見える塩梅を意識し、描いたあとはよくぼかす
- まつ毛はビューラーで根元から毛先に向かって数回に分けて挟み、くるんと自然なカーブをつくる
まず、アイシャドウを塗る前は、きちんとベースを整えることが大切です。
アイシャドウをそのまま塗ってもよいですが、アイシャドウベースを仕込むことで、アイシャドウが密着し、メイク崩れが気にならなくなり、発色がよりきれいに仕上がります。
女性のアイメイクのポイント
上品で清楚、あるいは大人っぽい印象を目指すときは、ベージュやブラウンのベーシックなアイシャドウが鉄板です。
フレッシュな印象にしたいときはコーラル系、かわいらしい雰囲気を演出したいときは薄いピンク系を選び、衣装の色にあわせてバランスをとりましょう。マスルックはダマにならないよう、細く長く仕上がるロングタイプを根元から軽く重ねます。
男性のアイメイクのポイント
男性のアイメイクは、わかりやすいメイクではなく、“仕込む”程度のメイクに留めましょう。
ラメやパールの入ったきらびやかなテクスチャーは避け、マットな質感の落ち着いたブラウンなどで、骨格に沿ってごく薄く自然な陰影(シャドウ)を仕込む程度にとどめます。アイラインを引くときは、目のキワや黒目の上下の粘膜に「インライン」として細く忍ばせるのがおすすめです。ビューラーを使うときも極端に上げすぎず、自然にまつ毛の毛先を起こす程度にすることで、男らしく凛とした強い目もとを演出できます。
チーク&シェーディング&ハイライト

宣材写真では、強いライティングの光によって肌の色やメイクが白飛びしやすくなります。顔の輪郭や目鼻立ちの立体感をキープするために、この工程は非常に重要です。
パウダータイプのアイテムを使うと、濃淡のコントロールがしやすく肌なじみもよいため初心者にもおすすめです。ブラシに適量を含ませたら、必ず一度手の甲で余分な粉を落としてから肌にのせましょう。
- チークの入れ方
- 肌になじむ色を使い、境目をよくぼかして自然な血色感を足します。
- シェーディングの入れ方
- 顔の形や、すっきり見せたい輪郭・あご周りに向かって、少しずつ影をのせるように馴染ませます。
- ハイライトの入れ方
- 頬骨の高い位置や鼻筋・鼻先・あご先など、立体的に見せたい部分にほんのりのせます。目頭や唇の上にピンポイントでのせると、不自然にならずに凹凸が際立ちます。
女性のチーク・シェーディング・ハイライトのポイント
女性の場合は、アイシャドウや衣装の色味にあわせてチークを選び、シェーディングでフェイスラインの丸みを削りすぎないよう注意しましょう。
チークメイクに使うブラシは、大きめのものがおすすめです。
ニコッと笑ったときに、頬の一番高くなるところを中心に丸くのせるとかわいらしい印象に、頬の形にあわせて、こめかみに向かって斜めに楕円形にのせると大人っぽい印象に仕上がります。
男性のチーク・シェーディング・ハイライトのポイント
男性の場合は、ピンクやオレンジのチークは使わず、ベージュ系や暗めのトーンのパウダーで骨格を強調するか、シェーディングを頬のシャドウとして代用するのがおすすめです。
とくに男性は髪が短くフェイスラインが露出することが多いため、顔周りのシェーディングは首との境目までよく馴染ませましょう。ハイライトは塗りすぎるとテカリに見えてしまうため、全体のバランスを見ながら繊細にプラスします。
また、先述しましたが男性は女性に比べるとテカりやすい肌質の人が多いとされているため、ハイライトを使う場合は、バランスを見てハイライトを足していきましょう。
リップメイク

唇のツヤや色味は、顔全体の健康的な印象や清潔感を大きく左右します。
リップメイクの前は、必ずリップクリームでしっかりと保湿をして縦ジワを防ぎましょう。リップの色は華美になりすぎないよう、アイシャドウやチーク・衣装のトーンとあわせるのが品よく見せるコツです。
リップの塗り方の手順
- 唇を保湿しておく
- リップブラシに口紅を取り、手の甲などで筆先に含ませた口紅の量を調整する
- 以下の手順で、リップラインを描く
①上唇の口角から中央(唇の山)に向かって唇の縁を描く
②下唇の口角から中央(唇の一番暑い部分)に向かって縁を描く
③唇の山を自然な角度で描く - リップラインの内側を埋めるように塗る
- ティッシュオフしてなじませる
◯プラスα.唇の山の上にハイライトを入れる/グロスを重ねる
口紅を塗るときは、リップブラシに色を取り、上唇の口角から中央(山の部分)、下唇の口角から中央へと、綺麗なリップラインの縁を描いてから内側を埋めていきます。仕上げに軽くティッシュオフすると、肌に自然になじみます。
また、リップメイクにハイライトを施すこともあります。
その場合は唇の山の部分にほんの少しだけハイライトをのせることで、唇に立体感が出ます。
グロスを重ねる場合は最後に使用しますが、俳優や役者の宣材写真においては、唇全体にたっぷりと塗ることは避け、ほんのりとツヤを足す程度に留めます。
女性のリップメイクのポイント
女性は、アイシャドウやチーク同様、リップメイクにも様々な色を使うことができるぶん、全体のバランスが重要になります。
透け感や適度なツヤ感があるリップアイテムを活用することで、役者のオーディションに不可欠な「高い清潔感」とナチュラルな仕上がりを両立できます。グロスを重ねる場合は唇全体ではなく、中央にほんの少しだけツヤを足す程度にとどめ、上品に仕上げましょう。
男性のリップメイクのポイント
俳優や役者を目指す宣材写真の撮影では、表現力の豊かさを感じられるかがポイントとなることを考慮しつつも、抑えめにメイクしたアイシャドウやチークにあわせて、リップも主張しすぎないよう、ご自身の元の唇の色に近いナチュラルなカラーや、ほんのり赤みを足す程度のアイテムを選びましょう。ツヤは控えめで構いません。唇の中央から外側へ向かって軽く馴染ませるように塗ると、のっぺり感を防いで自然な立体感と健康的な血色感を両立できます。
ヘアスタイリング|メイクと表情の魅力を引き立てる
宣材写真を撮影するときの髪型は、顔の形、衣装、メイクアップ、被写体の雰囲気や見せたいイメージとのバランスを取ることが大切です。以下のポイントに注意してヘアスタイリングをおこないましょう。
- 現在の状態を正確に伝える
- 被写体自身の素材のよさ、髪の色と長さを正しく確認できるよう、あまり作り込みすぎず、シンプルで清潔感のある髪型を心がけます。
- 顔周りをすっきりと見せる
- フェイスラインをはっきりと出し、前髪が目もとにかかるときは横に分けるなどして、生き生きとした表情が見えるようにします。
- 360度どこから見ても美しく
- 横顔や斜めのアングルを撮影するときもあるため、正面だけでなくサイドや後ろ姿までしっかりとセットし、アホ毛や顔周りの毛の乱れを整えておきます。
- 配役をイメージしやすい髪色にする
- 奇抜なカラーは避け、黒髪や明るすぎないブラウンなど、オーディションの審査員があなたに配役を割り当てたときのイメージが湧きやすい髪色がおすすめです。
男女ともに、まずは髪全体の癖を直し、素髪を整えてからスタイリングを始めるのが鉄則です。
ヘアアイロンやコテを使用するときは、事前にスタイリングベースなどの保護剤をなじませておくと、熱から髪を守るだけでなくカールの持ちもアップします。ストレートヘアにするときも、専用のスタイリング剤を使うことでツヤのある美しい髪に仕上がります。
ワックスやオイルなどのスタイリング剤が地肌につくと、ベタついて見えたりボリュームが失われたりします。とくに顔周りの毛は、つけすぎてしまうと撮影現場での修正が難しいため、全体になじませて手に余ったものを最後につけるくらいの「よい塩梅」を意識し、少量ずつ塗布しましょう。
髪の乱れは写真に写ると非常に目立ちます。レタッチでの修正に手間や追加費用がかかったり、箇所によっては修正が不可能なときもあるため、必ず撮影の時点で完璧に整えておくことが理想です。
女性のヘアセットのポイント
役者や俳優の宣材写真では、ダウンスタイルやハーフアップ・ポニーテールなどがおすすめです。ただおろしたり結んだりするだけでなく、オーディションにふさわしい「きちんと感」を演出しましょう。
- しっかりとブラッシングする
根元から毛先まで丁寧にブラシを通し、ヘアセットしやすいベースをつくります。 - ベースのスタイリング剤を塗布する
根元やトップのボリュームダウンを防ぐため、毛先や髪の内側を中心に満遍なくなじませます。 - ドライヤーやアイロンで形をつくる
ストレートアイロンやコテを使い、毛先が美しくそろっているか、左右のバランスがとれているかを意識しながらスタイリングします。長い髪は耳にかけ、フェイスラインを露出させると表情が明るくなります。 - 前髪や顔周りを仕上げる
前髪は目にかからない長さに整えるか、きれいに分けて目もとをはっきりと見せます。 - キープスプレーやオイルで固定する
スタイルにあわせたワックスやキープスプレーで仕上げます。ヘアオイルを少量プラスすると自然なツヤが生まれ、写真写りが格段によくなります。ヘアアクセサリーを使用するときは、スプレーのあとに一番最後に取り付けましょう。
男性のヘアセットのポイント
男性のヘアセットは、「清潔感」「顔の表情やパーツがしっかりと確認できるか」に焦点を置き、手の込んだ複雑な髪型よりも、シンプルなセットで素材の魅力をアピールしましょう。
- ワックスを少量ずつ手のひらで伸ばす
目安としては米粒大のワックスを手に取り、手のひら全体・指の間・指先までしっかりと薄く伸ばします。 - 髪全体に満遍なくなじませる
後ろ髪やサイドも含め、髪を握るように揉み込みながら全体になじませます。 - ボリューム(毛量)の出方を調整する
毛量が多い人や生え癖が強い人は、髪の内側からワックスをつけることでボリュームを抑えやすくなります。逆にトップにボリュームを出したいときは、根元に指を入れて立ち上げるようにスタイリングします。 - 全体のシルエットを整える
鏡から少し離れて、頭全体のバランスを見ながら形を決めます。毛流れを整えたり、自然な毛束感を出すことで、写真に立体感が生まれます。(※この手法はショートカットの女性にも有効です) - 前髪や襟足をセットして仕上げる
もっとも目立ちやすい前髪や襟足へのワックスのつけすぎは厳禁です。手に残ったわずかなワックスで毛先を整える程度にとどめ、最後にキープスプレーを軽く吹きかけて固定します。
宣材写真を撮るときの服装とアクセサリー

衣装やアクセサリーは、身につけている人の第一印象を大きく左右する重要な要素です。
役者や俳優を目指す人の宣材写真では、アイテムで華やかに飾る必要はありません。以下のポイントを徹底してスタイリングをおこないましょう。
- 体型やスタイルのわかりやすさを最優先する
- 首の長さ・手足の長さ・全体のボディラインなど、あなたの骨格や体型が審査員に正確に伝わるジャストサイズの衣装を選びます。
- 無地のシンプルな組み合わせが王道
- 被写体自身の素材を引き立てるため、表情がパッと明るく見える無地の「白いトップス」と、スタイルのよさが際立つ暗い色の「ボトムス」の組み合わせが最も適しています。
- アクセサリーは原則「つけない」
- 宣材写真では素材のよさをアピールすることが目的のため、アクセサリーは基本的に外しておきます。どうしても付けるときは、スタジオのライトを反射して白飛びするのを防ぐため、大振りなものは避け、極小で目立たないものを選びましょう。
女性の服装とアクセサリーのポイント
清潔感のあるブラウスにスマートなパンツスタイル、あるいはシンプルなシャツに膝丈のスカートなどが好ましいです。
ワンピースやシフォンスカートは女性らしく可憐な印象を与えますが、体型や手足のバランスが隠れてしまうデメリットがあるため、オーディション用の写真では避けたほうが無難です。求められる案件によってはショートパンツなどを着用するときもありますが、下品に見えないよう過度な露出は控えましょう。
男性の服装とアクセサリーのポイント
シンプルで仕立てのよいシャツや、爽やかなジャケットスタイルに、すっきりとしたデニムやスラックスをあわせるのがおすすめです。
太すぎるボトムスや、逆にタイトすぎるピチピチとしたトップスは、体型の正確なラインが伝わりにくくなるため避けましょう。体格や筋肉のつき方も重要な審査対象となるため、きちんと感を出しつつも体のシルエットが自然にわかる、シンプルなYシャツやTシャツなどがベストです。
撮影時、メガネはどうする?
日頃からメガネを使用している人は、宣材写真の撮影でもメガネをかけて撮影してもよいのかが気になるという人も多いでしょう。
結論からいうと、宣材写真を撮影するときにメガネをかけていても問題はありません。
ただし、スタジオの強いライティングによってレンズが白く反射し、大切な目もとが見えにくくなってしまうときがあります。目もとが隠れてしまうと審査書類として使用できず、撮り直しが必要になるため注意しましょう。
とくに役者や俳優のオーディション用写真を撮影するときは、骨格の輪郭や素顔の印象を正確に伝えるため、撮影のときはメガネを外すか、コンタクトレンズで対応する人が一般的です。
レンズの反射を防ぐためには、照明やカメラの角度・顔の向きの微調整が必要になります。もし雰囲気づくりの小物としてメガネを取り入れたいときは、レンズの入っていない「伊達メガネ」を使用するか、写真撮影用の反射防止レンズが入ったメガネを用意しておくのがおすすめです。
宣材写真を撮るときのポージングと表情
宣材写真では、上半身を写す「バストアップ」と「全身」の2構図を撮影するのが基本です。
審査員にあなたのスタイルや表現力を最大限にアピールするため、以下のポイントを押さえて撮影にのぞみましょう。
- 立ち姿は、少し斜にかまえ、体を細く見せる
- 足の向きや角度で、足を長く見せる
- 指先は揃え、しっかりときれいなシルエットになるように意識する
- 表情は口角を上げ目尻を下げすぎない微笑、もしくは歯を見せて笑う
写真に写るときは、姿勢だけでなく指先や足先まで神経を尖らせることが大切で、バストアップの撮影であっても、指先まで力を意識することで自然と背筋が伸び、フェイスラインが美しく引き締まります。また、全身写真であっても表情は厳しくチェックされるため、カメラの向こうの審査員を意識して油断のないようにしましょう。
役者や俳優の宣材写真では、無表情や笑いすぎは避け、顔のパーツの形や大きさがはっきりと伝わる「自然な微笑み」を心がけてみてください。表情もポーズもガチガチに力を入れすぎず、リラックスして挑むのがクオリティを高めるコツです。も取り入れて、ぜひ魅力を最大限に引き出した撮影を目指してみましょう。
女性のポージングと表情
役者や俳優を目指す女性の宣材写真では、スタイルや全体のバランスが正確に把握でき、さまざまな衣装を着こなす姿をイメージさせられるかが重要です。
しなやかなボディラインやスタイルのよさをアピールする場合は、手を腰に当ててウエストラインを強調したり、足を軽く前後にクロスさせて足を長く細く見せたりする工夫を取り入れてみましょう。表情はしっかりとカメラのレンズを捉え、見た人にあなたの魅力と自信がストレートに伝わる笑顔を意識してみてください。
男性のポージングのポイント
男性らしい頼もしい骨格や、スタイルのよさを引き出すポージングを採用しましょう。
カメラに向かって胸を張ってあごを引き、手はだらりとさせずに自然な位置で固定します。足を肩幅程度に開き、つま先を自然に外側へ向けることで、堂々とした凛々しい印象を与えましょう。
ジャケットの襟に軽く手をかけたり、ボトムスのポケットに親指をそっと引っ掛けたりするポーズもスマートでおすすめです。
オーディションに備えて宣材写真を用意しよう
宣材写真の撮影は、俳優や役者にとって芸能活動をするための重要なステップであり、名刺代わりとなる大切なツールです。
事前準備をしっかりとおこない、信頼できるカメラマンやヘアメイクさん・スタイリストに依頼することで、よりクオリティの高い宣材写真を用意できます。写真の仕上がりを大きく左右するヘアメイクにおいては、女性はナチュラルなメイクを、男性は清潔感のあるメイクを心がけ、ご自身の素材のよさや表現力の豊かさをアピールしましょう。
撮影のときは撮影環境を整え、仕上げのレタッチにも注意を払うことが大切です。これらをすべて自分一人で準備することは時間と手間がかかりますが、それぞれのプロに頼むことでこだわりの1枚を撮影できるでしょう。
また写真館であれば、撮影場所やカメラマンに加えて、ヘアメイクサービスや貸衣装のプランが利用できるときもあるため非常に便利です。ご自身にあった撮影スタイルを見つけ、最高の宣材写真を撮影してオーディション合格を目指しましょう。


